専門医コラム

2021/08/30

「角膜強じん化」について

一部の施設で呼称されている「角膜強じん化」とは、角膜クロスリンキングのことです。

円錐角膜(角膜の中央が薄く、かつ前方へ突出してくる眼病)やレーシック術後の角膜拡張症(ケラトエクタジア)という合併症の進行を抑えるために有効な治療方法です。

角膜の薄い方や、治療適応外の強度近視の方にレーシックを行うと角膜拡張症を生じる可能性が高いことが知られています。そのためにレーシック手術適応は慎重に術前検査の結果、医師が判断することになります。厚生労働省の屈折矯正手術ガイドラインでも強度近視はレーシック適応外として、一定の数値的基準を設定しています。

おそらく全ての方に角膜クロスリンキングを行うと角膜拡張症の発症は減らすことは出来ると思います。しかし、本来、正常の方では角膜は柔軟性を持っていることが正常な状態です。

顔の皮膚を硬くしたいですか?

例えば、しなやかな皮膚を薬で硬く固めることが良いことでしょうか? おそらく多くの方は「皮膚を固める」ことを良いとは捉えないでしょう。女性で、顔の皮膚をわざわざ固めることを望まれる方は皆無でしょう

様々な考え方があるかと思いますが、当院でレーシックを行うためにわざわざ角膜クロスリンキングを行わないのは上記の理由です。

もちろん、前述の円錐角膜などの疾患をお持ちの方では、進行を抑制する目的で角膜クロスリンキングが必要な場合はあります。すべての患者さんに対して試行する必要があるかどうかは医師によって治療適応の考え方に多少の相違は存在すると思います。当院でもこの治療適応の患者さんには角膜クロスリンキングの対応を行っております。

レーシックのリスクが疑われる方には角膜の負担が少ない「眼内コンタクトレンズ(ICL、IPCL)」が推奨されるようになっています。

眼内コンタクトレンズのほうが安全性が高いことが医学的に認められ、そのためレーシックから眼内コンタクトレンズ治療への切り替えが進んでおります。

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