専門医コラム

2016/02/20

糖質制限の第一人者が61歳で急逝!

糖質制限ダイエットの活動で世に知られる桐山秀樹さんが、61歳の若さで急逝、とのニュースが話題を呼びました。   (⇒ 「糖質制限ダイエット」の第一人者急逝 )

このニュースが糖質制限への否定的な意見を後押しする形で話題を呼んでいるようです。

それでも私は糖質は出来るだけ減らした方が良いと考えています。過去には「不食」事例もご紹介しましたね。私自身は全く食の楽しみを無くす必要は無いと考えています。とくに人間のコミュニケーション手段としての食は大いに意味のあることだと思います。

肥満人形

さて、今回は本件に関してダイエット外来の第一人者であり、当グループの内科顧問でもある佐藤桂子医師のコメントを紹介します。以下、皆様のご参考になれば幸いです。

間違いだらけの糖質制限!?

桐山秀樹さんは、2ヶ月で20kgもやせて糖尿病は良くなっていたとのことですが死亡原因は心筋梗塞だったとのこと。動脈硬化の最終変化で命取りになる病変です。

糖質制限との因果関係がいろいろ取り沙汰されているようで、これをきっかけに糖質制限から離れる方も多いかもしれませんね。ひとつここは冷静に考えてみましょう。

糖質制限にもいろいろなレベルがあり、ニンジンに含まれる糖質までカットする人から、主食とお菓子を食べないくらいの人( ⇐ 小栗はこのレベルです )までさまざまです。

太っている人は大抵糖質でのカロリーオーバーが見られるので、そういう方が間食や主食を減らすことには、私は異存ありません。

ただ、

1. 動物性たんぱく質の過剰摂取はガンとの因果関係があるそれはタバコよりもはっきりしている。という1982年の全米科学アカデミーの報告があること。

2. エネルギー産生の過程では、糖質からだけ供給される代謝産物がある。

以上から、

糖質制限は過剰な分をカットする程度にとどめておくこと。

糖質以外、肉はいくらでも食べてよい、というわけではないこと。

という考え方を私はオススメします。

さて、桐山さんの心筋梗塞は直接的に糖質制限と関係があるわけではないと思いますが、一般に対して、その若すぎる死は糖質制限のイメージダウンにつながることは間違いないでしょう。

健康増進を意欲的にすすめる仲間の方達。

自分の身体を大切にする。身体の声を聞き、過剰な無理は厳禁ということを胸にとどめておきましょうね。

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参考までに動脈硬化は、「血液の酸化」が大きな原因になります。糖質だけ制限しても、「血液の酸化」は防ぐことは出来ません。動物性タンパクもその大きな原因になりす!

・・・ですから、動物性タンパクの過剰摂取(毎日食べる等)を私はお勧めしません。

現代生活では知らないうちにかなりの糖質を摂取していますので、「主食(米やパン)、お菓子、デザート類」をかなり減らしたつもりでも、思った以上に糖質は野菜からでも摂取しています。健康に生きていくにはそれで十分だと考えます。

現代生活の否定までは出来ません。糖質に限らず出来るだけカラダに不要な物質を入れないことが重要と考えます。そのために、天然の竹炭とアルカリ性ホタテ貝殻カルシウムパウダーで出来ている「チャコーシェル」を食事前に服用して胃腸にコーティングしておくことで、新たに摂取する食に含まれる不要物を取り込まない、これまでに蓄積した不要物を排出(デトックス)することをお勧めしています。

野菜の糖質まで無理にカットせず、ご自分にとって「良い加減」を見つけることも重要だと思います。何より、過剰な制限は精神的ストレスも大きくなりますので、自分の現在の生活習慣を気にされている方は遠慮なく小栗へご相談ください!

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