専門医コラム

2015/06/23

モノビジョン•レーシック(老眼対応治療)

視力表

レーシックによる老眼対応方法の一つであるモノビジョン•レーシックをご紹介します。

モノビジョンとは、意図的に左右の目の度数を変えた状態を言います。たとえば右目で近距離を、左目で遠距離を見えるようにし、見る距離によって左右の目を使い分けるようにします。

モノビジョンレーシックは、エキシマレーザーで角膜の屈折率矯正を行ない、このモノビジョンの状態を作り出す手術です。手術後は、近くと遠くの両方がある程度見えるようになりますが、目の使い分けに慣れるのに1ヶ月~3ヶ月程度かかる点や、片眼視によって物の立体感・遠方の視力が低下する場合があるなど、注意点もあります。

 パソコンをはじめとしたデスクワークが主体の方に良い適応となります。運転などの遠方視時には、場合によってはメガネを必要に応じてかけても良いと言う方には、日常の老眼状態のストレス改善が多いに期待出来ます。生活の大半で遠方視が必要な職業運転手(バスやタクシーの運転手さん)の方には余りお勧めしません。

【メリット】

  • 遠くも近くもメガネなしである程度見えるようになる

【注意点】

  • 見え方に慣れるまで1ヵ月から3ヵ月かかる
  • 立体感覚や遠方視力が低下する場合がある

 

これまでお伝えして来たように、老眼は白内障の進行の一つですので、本格的に白内障が進行するまでの、40歳代から50歳代にかけての『つなぎ』的な治療ではあります。しかし、この時期は丁度働き盛りで仕事の責務を果たさないといけない方々にとって、日常の視覚ストレスを軽減する事で仕事の効率が上がるなど、思いの外、お役に立つ方法でもあります。

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