専門医コラム

2016/06/16

加齢黄斑変性はどんな病気?

日本で年々増加している加齢黄斑変性

成人失明疾患のワースト3にランクされており、失明を防ぐための様々な研究が行われています。

その名の通り、目の網膜という組織の黄斑部に問題を生じる病気です。黄斑とは網膜の中心にある直径1.5mm2mm程度の小さな部分の名称で、黄斑の中心は中心窩と呼ばれ、見ているところからの光が当たる部位です。

加齢黄斑変性とは?

見るときに重要なカメラで言うフイルムの働きをする黄斑という組織が加齢とともにダメージを受けて変化し視力の低下を引き起こす病気のことです

加齢黄斑変性になると、見たいところが見えない、読みたい文字が読めないなど、日常生活に支障がでます。また、その症状は進行していきます。症状として変視症(ゆがんで見える)、中心暗点(中心が暗く見える)色覚異常(不鮮明になる)、視力低下があります。

症状は中央部以外は見えている状態で、全く光を失ってしまうことはありません。症状が片方の眼から現れることが多いため気づきにくく、また気づいても年齢のせいにしてそのままにしていることも少なくないそうです。

加齢黄斑変性の見え方例

自己チェックをおすすめします!

前回のコラムでご紹介したように、60歳以上の4人に1人以上の割合でこの病気が起こっているようです。かなり多くの方が気づかないうちに発症していると考えられます。

視界がゆがんでいるかどうかを早く知るには、以下のアムスラーチャートを使い自己チェックで初期の変化をとらえられる場合があります。

目から表を30cmはなして、老眼鏡やコンタクトレンズをした状態で、片眼ずつ、表の中央の黒い点を見つめます。ゆがみがないか、見えないところはないかを調べます。

※ブラウザの種類や拡大率、モニターサイズ等によって表のサイズは若干異なります。

 

次のような症状があった場合は、網膜疾患の可能性があるので早めに眼科で精密検査を受けて下さい。

A.ゆがんで見える
中心付近の線がゆがんで見える
B.中心が見えない
中心に暗い部分やぼやける部分がある
C.部分的に欠ける
中心付近に消える部分や線が途切れる部分がある
 

 

加齢黄斑変性の原因

加齢黄斑変性は、年をとれば誰にでも起こる可能性のある眼の病気です。

 

加齢黄斑変性の発症のリスクを高める危険因子

医学的には日光を浴びること、喫煙、加齢、肥満、高脂肪食などが加齢黄斑変性の発症のリスクを高める危険因子として一般にあげられてます。

特に有名なのは喫煙で、喫煙による酸化ストレスが眼に蓄積すると、加齢黄斑変性の背景にある炎症を引き起こすといわれています。加齢黄斑変性の発症予防や、発症してしまった方が進行を遅らせるためには、禁煙が非常に重要になります。

これらの原因を一言でまとめると、「身体を酸化させるもの」が発症原因となっていると考えられます。

新生血管

加齢黄斑変性には「萎縮型」、「滲出型」の2種類がありそれぞれ原因が違います。特に視力低下が問題となる「滲出型」では、網膜のすぐ下に「身体を酸化させるもの」が原因で新しい血管(新生血管)ができて、この血管が黄斑にダメージを与えます。

新生血管は正常の網膜にはない血管で非常にもろく、成分が漏れ出て溜まる、あるいは出血を起こしやすいという特徴があります。この血管から出た液体が黄斑の組織にダメージを与えて、視覚障害を引き起こすのです。

 

また最近の研究では、インターロイキン10などの身体を守るはずの免疫系の異常が黄斑変性では起こっていることが確認されています (目に起こる血管の異常、悪役を確認)。

 

加齢黄斑変性も他の病気と同様、酸化により身体の免疫力に問題を起こすことが病気の引き金になることは間違いなさそうです。

 

加齢黄斑変性の治療

加齢性黄斑変性には、黄斑部に異常な血管が増える「ウェットタイプ」と、黄斑の内側に老廃物がたまる「ドライタイプ」があります。

ウェットタイプは保険診療対応では異常な血管をレーザーで焼き固めたり、異常な血管の増殖を抑える薬を使った治療が行われます。

ドライタイプは進行が遅いため、経過観察を行います。

 

サプリメントの効果が期待できる加齢黄斑変性

加齢黄斑変性は、サプリメントの発症予防効果が科学的に証明されている疾患です。その成分は緑黄色野菜などに多く含まれる「ルテイン」。強い抗酸化作用を持つとされる物質です。ルテイン以外にも、ビタミンC亜鉛などの抗酸化物質を摂ると眼によいとされています。

酸化はあらゆる加齢性疾患や病気の原因の重要な一つであり、抗酸化物質は眼や全身のアンチエイジングに重要です。詳しくはこちらのコラムを参照いただき、食生活に上手に取り入れてください。

問題はこれらの食品の農薬や添加物等の化学物質汚染です。その対策の一つとして天然素材での洗浄方法もご紹介しておりますので是非ご参照ください!

<中日新聞掲載記事のご紹介>

<質問>

祖父が最近、物が歪んで見えるといい、眼科で「加齢黄斑変性」と診断されました。原因研究が進められていると聞きましたが、治るのでしょうか?

<回答>

加齢黄斑変性は加齢により網膜の黄斑に障害が生じ、見ようとするところが見えにくくなります。欧米では成人の失明原因の第1位です。日本でも毎年増加し、滋賀県長浜市で行われた加齢黄斑変性の発症率の研究から、60歳以上の長浜の方では、少なくとも4人に1人は加齢黄斑変性が生じていると報告されました。

萎縮型と滲出型があり、前者には現在治療方法はありません。 滲出型の“水ぶくれ(浮腫)”については薬でむくみを減らせますが、一時的な効果で原因治療ではありません。

早期加齢黄斑変性の特徴的な所見が、網膜の視細胞が産生する老廃物であるドルーゼンです。この原因を調べたところ、カルシウム、ARMS2遺伝子多型、クラミジア感染症の既往、年齢の4項目が関与することが発見されました。カルシウムは必要以上には食物から身体には吸収されずに排泄されます。そのため、カルシウム単体でドルーゼンになるのではなく、何らかの物質と一緒になることで身体から排除できなくなり蓄積するのではないかと考えられます。代表例が身体にとって有害な重金属です。まだ研究段階ですが、重金属を体外へ排除する治療で本疾患の完治が期待されています。

 

 

高濃度水素吸入療法

厚生労働省により「先進医療B」に認可された治療です。加齢黄斑変性の改善効果が医学研究報告されており、今後の臨床応用が期待されています。

当院では、加齢黄斑変性の治療の選択肢として積極的にご案内しております。

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おぐりクリニック (滋賀、長浜イオン西隣)

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