専門医コラム

2018/12/14

ドライアイ患者さんの「気持ち」! (参天製薬調査より)

寒くなり暖房をするようになると、室内の湿度が下がりドライアイ症状が悪化する方が増加します。長浜地区では12月に入って雪がちらつくようになりました。外が寒いので、暖房をかけた室内での生活時間が長くなるのか、ドライアイ症状で受診される患者さんが増加しています。

ドライアイ患者さんが増えるこの時期をねらってか(笑)、点眼薬の大手、「参天製薬」より医師向けの以下のような情報を教授いただきました。以下、私がいただいたメールをそのままコピーしてご紹介します。

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患者さんの“気持ち”とは? キーワードは「長く」「快適に」

参天製薬では患者さんの“気持ち”について調査し、先生にお伝えする取り組みを続けております。今回は2018年にドライアイで治療中の患者さん300名を対象に行ったアンケートの結果1イプソス株式会社実施インターネット調査、男性60名、女性240名)をご紹介いたします。
患者さんに「現在のドライアイの症状をもっと改善したいかどうか」について聞いたところ、「とてもそう思う」「そう思う」「ややそう思う」の合計が94%にのぼりました。(図1)

「症状は良くなってきている」と答えていても、更なるドライアイの症状改善を望んでいる患者さんは多くいらっしゃるのかもしれません。

「ドライアイの症状として、もっと改善したいと思うもの」を6段階で聞いたところ、「もっと目が潤った状態になりたい」「もっと目を意識せずに過ごせるようになりたい」といった項目に同意する患者さんが多くみられました。(図2)

患者さんは一瞬の目の潤いや異物感の軽減ではなく、日常生活を長く快適に過ごせるようになることを望んでいるといえるのではないでしょうか。

ドライアイ患者さんアンケート

図1:現在のドライアイの症状をもっと改善したいと思いますか。 図2:ドライアイの症状として、もっと改善したいと思うものを6段階でお答えください。
図1:現在のドライアイの症状をもっと改善したいと思いますか。 図2:ドライアイの症状として、もっと改善したいと思うものを6段階でお答えください。
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【臨床報告】ジクアス点眼液3%、長期投与時の安全性と有効性

ジクアス点眼液3%の長期投与時の安全性と有効性を検討するため、ドライアイ患者を対象としたオープンラベルによる多施設共同試験結果をご報告いたします。全国30医療機関において実施され、Sjogren症候群患者11例、Stevens‐Johnson症候群患者2例を含む365例に、ジクアス点眼液3%を1回1滴、1日6回、28週または52週間点眼し自覚症状を測定しております。
安全性においては、発現率が高かった副作用は眼脂(6.6%,24例)、結膜充血(5.5%,20例)、眼刺激(4.4%,16例)および眼痛(3.3%,12例)でした。その他の副作用発現率は、すべて3%未満でした。治療期間中の中止・脱落は31例に認められ、論文中に投与中止に至った副作用および重篤な副作用に関する記載はありませんでした。
有効性においては、ジクアス点眼液により、眼精疲労、乾燥感、異物感、霧視、羞明感等の自覚症状を4週目までに改善し、28週間または52週間にわたり改善した状態を維持したことが報告されております。2

 

<参考資料>

1)インターネット調査「ドライアイ患者さんの実態調査」、イプソス株式会社調べ

2)山口昌彦 他: あたらしい眼科 29(4): 527-535, 2012

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当院では、ドライアイ患者さんの自覚症状を簡便に把握するための以下のような記入シートを活用しています。

記入シートドライアイ自覚

患者さんご自身に症状把握してもらうにも有効活用しております。

尚、点眼での一時的な症状緩和(対症療法)ではなく、ドライアイの原因そのものを改善する根治療法をご希望の方は小栗へご相談ください。ドライアイは原因を治せば完治可能な疾患と捉えています。

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