専門医コラム

2016/12/19

心と身体、全身スキャナーで原因発見を!

心と身体の関係は、よく知られていることですが、前回お伝えしたように海外の医学研究でも関連が統計データで確認されるようになってきました。

「病は気から」

いくら無添加無農薬野菜、糖質カット、乳製品カット、動物性蛋白カットをしていても、過剰な節制は心理的に免疫力を落としてしまうと考えられます。「これをしないとダメになる」と言った思い込みです。

緑内障の患者さんの心理状態も似ているようです。「この目薬を使い続けないと、失明してしまう」を過剰な心配をしながら点眼をしている方が案外多いのです。・・・明るい気分にはなれないでしょう。そのような方には、眼圧が十分に下がっている場合、私は緑内障の点眼薬を一度休んでみることもお勧めしています。

もちろん、ただ薬を止めるだけではなく緑内障の原因を探します。目だけが単独で悪くなることは、ほとんど有り得ないからです。緑内障は眼圧が正常の「正常眼圧緑内障」が日本では圧倒的に多いのですが、これは眼圧だけが緑内障の原因ではないことを示していると考えます。

緑内障で生じる ”視神経萎縮" は、血液の代謝能力低下が視神経で生じていると考えることができます。なぜなら、代謝能力が問題なければ視神経は痛まないはずだからです。代謝能力は「修復能力」と言い換えることもできると思います。

過剰な心配性の方を全身スキャナーアムサットで見てみると、内臓はもちろんですが、脳のエネルギーも落ちている、「気力の低下」ともいえる所見が出ていることが多いのです。こうした場合の治療は漢方薬やサプリメント以外に、運動を始めとしたストレスを発散する対応も必要です。「自分はこんなに生活に気をつけて努力しているのに何故病気がちなのだろう」と悩みがちの方は、まずは「心配しすぎ」な心理状態をリセットする方法を見つけることが重要だと考えます。

生きるためには脳よりも内臓が生物としては重要なため、内臓の問題が生じていると免疫力(血液)は一番の問題の修復に向かいます。そうすると、脳までエネルギーが回らず、そのために「やる気、気力」が低下している可能性が高いのです。内臓に余計な免疫力部隊を取られなければ、脳にも十分に免疫力を配置することができる筈ですね。

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上図はアムサットで撮影された身体の状態です。状態の良い部位は緑色、エネルギー状態の低下は青色で表現されます(青色が濃いほどエネルギー低下を生じているます)。エネルギー低下は「冷え」と表現すると分かりやすいでしょうか。上記のようなケースでは、腸内細菌(腸内フローラ)を改善すると、「心配しすぎ」な心理状態も改善することが多いようです。

アムサットについては以下の動画を参照ください。短時間で、極めて有用な情報が得られる検査機器です。

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