専門医コラム

2017/12/23

緑内障、外来で増加中

緑内障専門医

昨日に続き緑内障についてです。

実は、昨日の長浜院での午前中に受診された方の1/3以上が緑内障患者さんでした。

定期的に受診いただいている患者さんが増えてくることはある程度予測していましたが、外来患者さんの1/3以上が緑内障、というのはかなりの患者さんが緑内障でお困りなのだろうと思います。

ところで白内障と緑内障の違いは理解いただけたでしょうか? 日本語ですと“緑”と“白”の一字違いですが、全く異なる病気です。

その違いについて、白内障サイトのコラムに掲載しました。

⇒ 「緑内障と白内障の違いは?」

さて小栗の学位論文は緑内障の研究でした。

⇒ 「Incidence of Elevation of Intraocular Pressure Over Time and Associated Factors in Normal-Tension Glaucoma

どのような研究をしたかというと、日本人に多い正常眼圧緑内障においてどのような因子が眼圧上昇の要因となるかを調べました。眼圧が上がることが一般的には緑内障悪化に繋がります。長期間に渡って「眼圧下降治療を行わなかった患者さん」を集めて調査をしました。

以下、英語の論文の結論をそのまま記載します。

「 Intraocular pressure might increase in NTG eyes following the initial diagnosis. A higher maximum IOP during initial 24-hour pressure curve and the development of DH during follow-up was significantly associated with subsequent IOP elevation in NTG patients.」

眼圧に関して無治療で定期的に経過を見ることが出来た40人の患者さん(経過観察期間、平均5.2年)で、眼圧上昇傾向となる要因を調べました。その結果、24時間眼圧測定で最高眼圧が高値、経過期間中に視神経乳頭部に出血を起こした場合、統計学的に有意に将来的に眼圧が上昇する確率が高いという結果でした。

こうした研究をしていた小栗は、実は「緑内障専門医」なのです。

緑内障薬の副作用

長期間に渡って「眼圧下降治療を行わなかった患者さん」を集めることが研究で苦労した点です。

というのも緑内障という診断がつくと、多くの場合は「点眼薬」での治療が開始されることが多いからです。

しかし、明らかな緑内障の悪化がなければ出来るだけ緑内障の薬は使わない方が良いのです。というのも、多くの緑内障の薬は全身への影響も含めて他の眼科点眼薬と比較して副作用が強いためです。

そのため小栗は可能な限りは緑内障患者さんへの「緑内障点眼薬」を使用しない、あるいは最小限に抑えるように注意しております。

実際、薬を使わなくても緑内障が悪化しない方、進行が停止している方も外来で多く見かけるのです。

そうした場合は、一度、薬を中止することも行います。

緑内障点眼薬の問題点は、多くの場合で「頭痛」や「頭重感」、「首や肩の凝り」を生じていいるにもかかわらず、それが副作用であると気付かれていないことです。ドライアイの悪化を生じている方も少なくないのです。

緑内障点眼薬を中止すると、上記のような症状が驚くほど軽快して、「身体が楽になった」と喜ばれることを多く経験します。

この薬の副作用の問題は、当グループから出版した「緑内障 失明の不安を吹き飛ばせ!!」でも詳しくお伝えしております。

緑内障、視神経が”枯れる”

緑内障は「視神経が傷んで行く」病気です。一度、視神経に障害を受けると、二度と元には戻らない(とされている)病気です。そのために、早期発見と早期治療が重要です。

“(とされている)”と記載したことには理由があります。当院で行っている高濃度水素吸入療法や、高濃度ビタミンC点滴で、“治らない”とされている視野欠損(視界の中で部分的に見えない場所が起こること)の改善例が、何人も確認されているからです。

緑内障の詳細については、当院のホームページをご覧ください。

近視と緑内障はとても関連が大きく、近視の方は緑内障になりやすいということが疫学調査でも解明されています。近視と緑内障については以下のコラムをご参照下さい。

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眼圧は運動でも下げられる

実は眼圧は適切な運動で下げることが出来ます。医学研究でも、運動で眼圧が下がることは報告されています。

しかし、この点も多くの患者さんはご存じないようです。

また、経験的ですが、緑内障患者さんは呼吸が浅くなっているように感じています。浅い呼吸は悪玉活性酸素の増加に繋がると考えられます。深い呼吸を行うことは、この悪玉活性酸素の発生を抑えると考えられます。

眼圧が高いと指摘された場合、まずは運動をしていただくことをお勧めします。

緑内障は比較的年配の患者さんが多いこともあり、ランニングなどの「苦しい」運動はむしろ避けていただき、良い加減で軽く汗が出る程度のヨガや気功をお勧めします。

緑内障書籍

緑内障 紙書籍カバー 当グループより緑内障の書籍を出版しております!

緑内障というと、「眼圧を下げる」ことしかしていない、されていない場合が多いです。

しかし、日本人の緑内障の7~8割を埋める「正常眼圧」緑内障では、眼圧よりも「悪玉活性酸素」の方が視神経の障害に繋がっている可能性が研究されています。

上記書籍では、そのような「活性酸素」と緑内障の関連についてもお伝えしております。

YouTube で書籍の内容紹介をしておりますので、上記よりご参照いただけますと幸いです。

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