専門医コラム
2018/01/12
「電子レンジ」は安全? “チン”食は避けましょう!
電子レンジの普及
日本の家庭では電子レンジが普及して、忙しい毎日を過ごしている人や一人暮らしの方は気軽に電子レンジを使用されています。
コンビニで買い物をすると、「温めましょうか?」と良く尋ねられます。
会社でも昼のお弁当を電子レンジで温めて食べることが一般的になっています。
残念ながら、人の健康のケアをするべき病院の職員の詰め所にも、過去私が勤務した施設では例外なく電子レンジが置かれています・・・。
「簡単に食べ物を温められる、手間いらず」と言うのが、その理由でしょう。
電子レンジを「安全」と勘違いされている方が多いと思います。
そもそも電子レンジで何故、食べ物を温めることが出来るかを知っている方は少数派のようです。
せっかく自然栽培にこだわっても・・・
健康に配慮して、農薬や化学肥料を使っていない自然栽培の農作物を購入したとします。 化学調味料を使わず天然のものでだしを取って味付けをします。より自然に近い素材で手間をかけて手作り料理を作りました。理想的ですね。
しかし、いくら素材を厳選して、高額な素材を購入し手間をかけて調理しても、料理を温めるために電子レンジを使ってしまうと、全ての努力が無駄に終わってしまします。
電子レンジの英語名 「Microwave = マイクロ波、すなわち電磁波」 をご存知の方も多くはないようです。
電子レンジで食べ物を“チン”すると、 周波数2.45ギガヘルツのマイクロ波が、食べ物の水の分子を1秒間に24億5000万回 振動させ、摩擦熱による熱を発生させます。
この熱の発生が食べ物を温めることができる理由です。
固形物であるお皿だけを“チン”しても温まらないことをご存知の方は多いでしょう。
水に代表される液体分子がマイクロ波、すなわち電磁波で揺すられて温かくなるのです。
マイクロ波は電波の一つで、電波は電磁波の1つです。電磁波とは電界と磁界が相互に作用しあって伝播するものですから、真空中でも伝播することができます。
しかし、食べ物の成分は水だけではありません。食べ物のいろいろな成分がマイクロ波により変質します。
この変質した物質の安全性について、実は十分に研究されていません。
例え研究されていたとしても、電子レンジを製造、販売しているメーカーサイドに都合の悪い情報は公表されないでしょう。
電子レンジの歴史
電子レンジの技術を開発したのは、 第2次世界大戦中のナテス・ドイツと言われています。戦場で火を使わず多くの軍人たちに電気で効率よく食料を加熱し供給するのが日的でした。
第2次世界大戦後、この技術をアメリカと当時のソ連が回収して持ち帰り、改良して商品化したのです。
その後、アメリカでは電子レンジが家庭にも急速に普及しました。 一方、ソ連では、 電子レンジを使って加熱した食べ物の人体への影響について研究されました。
その結果、電子レンジは有害であると判断し、1967年に電子レンジを禁止しました。
しかし、1980年代半ばにゴルバチョフ が書記長に就任しました。ペレストロイカ推進に伴い、安全性を確認することなく何故が電子レンジが許可されていました。
電子レンジで血液が変性?
電子レンジが我々に及ぼす問題の一例をご紹介します。
今村光一氏の著書 『キレない子供を作る食事と食べ方』 (主婦の友社)によれば、
『アメリカで骨盤の手術を受けた患者さんが手術は成功したにもかかわらず、輸血が原因で死亡した』 とのことです。
この患者さんに輸血した血液は、電子レンジで温めた血液だったということです。
電子レンジで温められた血液がどのように変化し人体に悪影響を及ぼすかは、 医学的にはまだ完全には解明されていません。
しかし、電子レンジが免疫機能に悪影響を及ぼすことは、アメリカの医学専門誌の 「小児科学」に発表されています。
この発表をした研究チームの方々は、電子レンジを使わなくなったそうです。
また、 アメリカの違う実験では、ストーブ(すなわち火による加熱)で沸騰させて冷やした水と沸騰させていない水で、もやしの発芽実験を行いました。この場合は、どちらも発芽率は約90%でした。
昔ながらの火による加熱は水を変性させないようです。
これに対して、電子レンジで沸騰させて冷やした水では約25% しか発芽せず、根や毛根の生え方も違っていたとのこと。水が変性し、生物の生育に悪影響を及ぼすと考えられます。
電子レンジが食べ物を変質させる?
2005年、日本臨床環境医学界の市川市民診療所所長河野泉先生が、以下のように電子レンジ処理による食物の変質について発表しました。
「アレルギーを起こさない食べ物が、電子レンジ処理によってアレルギーを起こしたり、 反対に、 アレルギーを起こした食べ物が電子処理によってアレルギーを起こさなくなったことがあった」
アレルギーを起こさない食べ物が、電子レンジ処理でアレルギーを起こす食べ物に変わってしまうというのは論外ですが、 「アレルギーを起こしていた食べ物が、 電子レンジ処理でアレルギーを起こさなくなったのなら良いのでは?」 と思う人もいるかもしれません。
しかし、これは決して良いことだとは言えません。
“アレルギー”という一点について、良さそうな変化が生じる場合があることも確認されただけだからです。
この一点を含めて、 電子レンジ処理によって食べ物のタンパク質などの成分がほかの物質に変質したと考えられます。
変質した物質がアレルギーを起こさない物質になったとしても、ほかの有害性を持った物質に変わったかもしれません。
発ガン性物質や環境ホルモンなどに変質しているかもしれないのです。
電子レンジで味も変わる?
電子レンジ処理による食物の変質については、 食物のL型アミノ酸がD型アミノ酸に変質するという説があります。
L型アミノ酸とD型アミノ酸とは味が違うことがあります。電子レンジ処理をすると食べ物がまずくなるのはこのためかもしれません。
便利なものに慣れてしまうと後戻りできないことは良くあることです。
携帯電話やスマートフォンがその例です。
わずか20年前には携帯電話が無くても、世界の人々は特に問題なく生活が出来ていました。
実際、一般的な家庭では、 電子レンジを使わないと生活できないとうことは、殆どないはずです。
例えば、冷ご飯を電子レンジで温める人がいるようです。
無農薬・無肥料の自然栽培米であれば、温めなくても冷ご飯でもおいしいものです。
どうしても冷たいのが嫌であれば、お茶漬けにするなど、工夫もできます。
味噌汁も、ガスコンロで火を使って温めれば安全です。
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