専門医コラム

2018/01/30

インナーマッスルと目

目の健康のために

インナーマッスル」を鍛えることをお勧めします!

インナーマッスルと目の病気

何故、筋肉、特にインナーマッスルと目が関係あるのか、多くの方は疑問を持たれるでしょう。

眼は身体の先行指標!」私が常々患者さんにお伝えしている言葉です。

身体の状態はその人の目に表れます。多くの方が経験的にこの点は理解されているのではないでしょうか?

例えば病気で顔色が悪いとき、「目ヂカラ」が高まっている、とは思われませんよね。身体のエネルギーが落ちているときは「目ヂカラ」は弱くなっているはずです。

人の印象は目元! 目から影響を受けることが多くないですか?

そのために多くの女性は目元のお化粧に力を入れます・・・。

目の印象、大事ですね!

よどみや充血があってはその方の印象、良くはなりません。

インナーマッスルは身体の体幹を支える筋肉群です。

体幹が整えば自分に自信が持てるようになります。姿勢の良い方は信頼感も高まりますよね!

オーラアイ、モテ顔、目力アップに繋がります。

何故か?

体幹が安定すれば、身体の位置が整い、血流、リンパの流れ、呼吸、姿勢、全てに良い影響が連鎖反応的に起こっていきます

身体の状態の改善です!

その結果、目の病気の改善・予防に繋がります。

スマホが体幹を”壊す”、頸椎へ負荷最大27kg

これまでにもお伝えしたように、スマホの普及に連れてスマホ老眼、大人での近視の進行のみならず、電磁波での脳障害まで実に様々な問題が出現しています。

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ここでは Surgical Technology International on line の記事から、”スマホ姿勢” の問題をご紹介します。

スマホ使用時の前のめり姿勢

『Surgical Technology』という外科専門誌にて、恐ろしい数値が報告されました。

”スマホ姿勢” を続けていると、頸椎への負荷が最大27kgにもなるというのです。

そもそも首は頭の重みを支えながら上下左右を向く役目を果たしているが、前のめりのポーズに長時間耐え得るようにできているわけではありません。

そのため携帯電話で文字を読んだり打ったりすることで首や肩が凝るのは、仕方がないことと諦めてしまいがちですよね。ところが、その行為が首に与えている負担は、私たちが思っている以上に深刻なようです。

そもそも成人の頭と首を足した平均的な重さは5.98kgと言われています。正面を向いて立っているだけでも頸椎には4~5kgほどの負荷がかかっています。ところが、携帯電話の普及により不自然な前のめりのポーズを強いられるようになった現代人においては、それが前傾15度で12kg、30度で18kg、45度で22kg、60度ではなんと27kgにもなるというのです。

小学生低学年くらいの子供さんが首に乗っかっているようなイメージです! これが慢性的に続くと、頭部への血流減少による肩や首のコリはもちろん、眼球への血流も抑制されてしまい様々な眼疾患の原因となりそうなことは容易に想像できますね。

スマホ姿勢 頚椎への負荷

(画像は http://surgicaltechnology.com より)

今回の調査に協力してくれた人たちの携帯電話で文字を読んだり打ったりする時間は、1日あたり2~4時間だったとのこと。これを1年で計算すると、頸椎は700~1400時間も不自然な前傾姿勢を強いられているということになりますね。

すぐにできる取り組みとしては携帯電話の使用時間を減らし、使用しなければならない時は首を真っすぐに立てて使用する、こうした日常対応が大切です。

緑内障への関連

スマホ姿勢で頭部への血流が制限されることは当然、血流不足からさまさまの眼疾患に繋がると考えられます。

眼科的にスマホ姿勢との関連が疑われる重要な疾患が、「緑内障」です。特に日本人では眼圧が正常である「正常眼圧緑内障」が緑内障患者さんの約8割を占めるとされています。眼圧が正常であるのになぜ視神経が萎縮していくのか? 前述の眼球、特に視神経への血流低下が大きな原因であることが示唆されます。

ドライアイも当然血流によって大きく影響を受けます。

眼疾患の予防には、まずは姿勢!  心当たりの方は早速「スマホ姿勢」にサヨナラしてください!!

スマホ姿勢 → ストレートネック(首の骨の変形)になりやすい!

スマホ姿勢の積み重ねが、「ストレートネック」と呼ばれる症状に繋がりやすいという点をお伝えします。

まずは「ストレークネック」について!

ストレートネックとは、頚椎の生理的前湾角度 30度以下の首の状態をいいます。

首がまっすぐに歪んだ状態を示す言葉ですので、病名ではありません。

(「ストレートネックどっとこむ」より)

スマホ首

正常な人の首の前湾角度は、30~40度です。

慢性的な 頭痛・首の痛み・肩こりに悩む人の多くはこの角度が少なく、病院でレントゲンやMRIを撮ると正常よりも首がまっすぐになっています。

決定的な治療があるわけではありません。 整形外科では以下のような対応をします。

  • 首の牽引 : 首の牽引はつまった椎間(ついかん:首の骨と骨の間)を広げる。硬くなった筋肉をストレッチする目的で行われます。
  • 電気やマッサージ : 首回りの筋肉をほぐす、血行促進、除痛を目的とした対処療法が目的の治療。
  • 薬物療法 : 筋肉を緩める目的や除痛を目的とした薬の処方。
  • 理学療法 : 理学療法士や鍼灸マッサージ師による施術。

スマホ依存者はストレートネック(首の骨の変形)になりやすい

スマホを使うとき、大抵は下を向いていると首がうつむいた形になります。

実はこの体勢が首の骨に大きな負荷をかけています(スマホ姿勢)。

本来、首の骨は少し前にカーブしているのですが、これがまっすぐになってしまいます。

女性の方は特にストレートネックになりやすいので注意しましょう。

PC作業やスマホ操作によって、猫背にもなりがちです。その状態が長く続くとストレートネックになります。特にスマホの長時間使用に起因するものを「スマホ首」とも呼ばれています。

ストレートネックになると、頭痛や慢性的な肩こり、血行不良などを引き起こします。

予防策としては、休憩時に首のストレッチをすることが一番簡単で容易な方法です。

ストレートネック(スマホ首)が目の病気に繋がる!

先に述べたように頭痛、肩こりをストレートネックで生じることが多いのですが、血行不良を起こすことが直接の原因です。

頭部への血行不良は多くの眼疾患の原因ともなるのです。代表例が、ドライアイ緑内障です。

ストレートネック(スマホ首)対策!

これまでお伝えしたように頭痛、肩こりをストレートネックで生じることが多いのです。それはストレートネックによって血行不良を起こすことが直接の原因です。すなわち頭部への血行不良に繋がっているということです。そのためストレートネックは多くの眼疾患の原因ともなるのです。繰り返しますがその代表例が、ドライアイ緑内障です。

ここではその対策についてお伝えしたいと思います。

ドライアイなどは、以下のようなちょっとした工夫で症状改善を比較的早く自覚いただけるのではないでしょうか。

ストレートネック(スマホ首)対策!

初期の場合や症状が軽い場合は、首局所のマッサージやストレッチなどで症状が改善する場合もあります。最近ではマッサージ店がチェーン店化してドンドン出店数が増えているほどマッサージ・ブームです。比較的手頃な値段で受けられることもあり、仕事の合間や仕事が終わってから行かれる方も多いのではないでしょうか? その気持ちよさを多くの方が実感されていることと思います。

ところが、ストレートネックは首だけの問題ではありません。局所的なマッサージだけでは、しばらくすると症状が再発して本質的には解決してくれないことが多くあります。より根本的な解決をはかるためには身体全体の骨格から改善することが必要になります。

今回は、まずは簡単に、いつでもどこでもできるストレッチ、体操をご紹介します。

ストレートネックを改善するストレッチ、体操

慢性的にうつむき姿勢が多いストレートネックの人! 首だけではなく、肩も含めて「肩巻き猫背」になっている場合が多いです。その影響を受けて、肋骨の前面(胸)が固まり縮んでいる状態です。この胸の詰まりに気づいていないことが多く、肩だけを揉んでも改善しにくいのは胸の問題を残しているからです。

従って、体操は、首を上に向くだけのストレッチだけでは不足です。縮んだ肋骨を広げ、巻いた肩を開くという動作すべて同時に行ってあげる必要があります。

スマホ首 体操

(「ストレートネックどっとこむ」より)

上のイラストのように、両手を後ろに組みます。息を吐きながら、上体をそらしストレッチします。このとき同時に組んだ両腕を上へ持ち上げます。(一連の動作で行ってください。)

その状態のまま、2~3呼吸保持します。この深呼吸も大事で、おへそと恥骨の真ん中あたり(丹田と呼ばれます)までしっかり呼吸を意識してください。

息を吐きながら、ゆっくりと戻り、手をほどきます。

この体操は、無理をせずにゆっくり行ってください

簡単そうな動きですが、猫背などで背筋が伸びにくい人の場合は、かなりきつい動きかと思います。無理に行おうとすると体幹部をネジってしまい、かえってゆがみが大きくなってしまう場合もあります。(その場合は体幹のねじれを改善する方法もありますが、改めて紹介させていただきます)

筋力トレーニングやストレッチなどでは、どの筋肉を鍛えているか、効かせているのかを意識ながら行うことが重要です。また、先に述べたように呼吸を深く丹田から全身に巡らす意識も大切です。この体操の場合も、何のためにそれを行い、どんな効果があるのか! という理論を捉えて行うか、そうでないかで効果は大きく変わります。

あるいは、全身で深呼吸とともに効いている部位を意識していただくことも、良い効果に繋がります。

テレビや雑誌などで、同じような動作をおこなう体操を見かけた人もいると思いますが、効果につなげるためには、意識を持って行うことが大切なのです。

職場でドライアイにお困りの方、仕事の合間に早速行ってください。もちろん、ストレートネックのない方でもオススメです!

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