専門医コラム

2018/07/28

果糖で太る??

「炭水化物制限」が流行しています。

確かに炭水化物制限を行うと、比較的簡単に体重は落とせます

そもそも炭水化物か必要かどうか、私は炭水化物不要派です。

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炭水化物の代謝は以下のごとくです。

ご飯、パン等穀類、とうもろこし、芋類に含まれるデンプン、砂糖などの糖類

→ 口から入って胃腸で分解

→ ブドウ糖(グルコース)、果糖(フルクトース)などの単糖類となって吸収

 

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さて、果糖は、主に果物やハチミツなどに含まれ、またブドウ糖とくっついてショ糖(砂糖)を構成しています。

また、私たちは果物等を食べていなくても、気付かないうちに果糖を摂っています。

清涼飲料水、乳飲料、冷菓類などに異性化糖が使われており、その中にも果糖が含まれています。

異性化糖は、主にブドウ糖と果糖からなる液状糖です。

異性化液糖は、とうもろこし、じゃが芋、さつま芋などのデンプンを原料とし、酵素によってブドウ糖に、さらに一部を果糖に分解して異性化し、液糖として使用されます。

日本農林規格(JAS)により、糖のうち果糖含有率の割合が、50%未満はブドウ糖果糖液糖、50%以上は果糖ブドウ糖液糖、90%以上は高果糖液糖と定められています。こうした名称は清涼飲料水の成分表示で見たことがあるのではないでしょうか?

さらにブドウ糖果糖液糖あるいは果糖ブドウ糖液糖に、その糖の量を超えない量の砂糖を加えたもの砂糖混合異性化液糖などもあります。

果糖の特徴は何と言ってもその甘さです。

糖の中で果糖は最も甘味が強いと言われています。また冷やすことで甘味が強くもなります。

一方ぶどう糖は、甘さは弱いけれどさわやかな味です。

砂糖と比べてどちらも甘味が口に残りにくくスッキリしています。

価格が安く、低温での使用に適しているので清涼飲料水や冷菓、乳飲料などに異性化糖が普及しました。

果糖は、血糖値を上げない……しかし過剰摂取と肥満リスク

ブドウ糖は小腸から吸収され、血液中に入ります。

血液中に糖が増えて血糖値が上がります。

血糖値が上がるとインスリンが膵臓から分泌されることで血糖値を下げ、全身の細胞に運ばれ、エネルギーとして利用されます。しかし、余った糖は中性脂肪となります。

一方、果糖はほとんどが肝臓で代謝されます。

インスリンを必要としないので血糖値を上げません。

これまで、血糖値の急上昇が肥満や糖化につながると考えられてきました。

そのため果糖のように血糖値を上げなければ肥満を防ぐのではないかと考えられました。ところが世の中そうは “甘く” はありません(笑) 果糖も、過剰にとると肥満のリスクがあるのです。

独立行政法人 国立健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報には、

フルクトース(果糖)の多量摂取は中性脂肪の蓄積をまねき、コレステロールの合成を促進する。」と記載されています。

良く言われるのが、「果物の甘さでは満足できない!」という一言。特に女性に多いようにも思いますが・・・。 だから、ケーキが必要とも(笑)

この続きは次回解説します。

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