専門医コラム
2018/11/20
ミトコンドリアとは?
厚生労働省のサイト、健康用語辞典には以下のごとくの記載されています。
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ミトコンドリア
【英】:mitochondrion
細胞内に存在する細胞内小器官。ATPの生成やアポトーシス(細胞死)において重要な働きを担っている。
ミトコンドリアは、細胞内に存在する細胞内小器官であり、1細胞あたり100個から2000個程度含まれます。その構造としては、外膜と内膜の二重の生体膜によって囲まれ、内部が膜間部とマトリクスという空間に分けられています。マトリクス内には、ミトコンドリアDNAが存在しています。
このミトコンドリアDNAは、わずかではありますが、ミトコンドリアにおけるエネルギー生成に重要な遺伝情報を持っています。一方、機能としては細胞内におけるエネルギー(ATP)生成の役割や、アポトーシス(細胞死)に役割を担っています。また、運動を行う際、生体は筋肉を収縮させるための多くのエネルギーを必要とします。このエネルギーの大部分が、ミトコンドリアによる有酸素性エネルギー代謝により作り出されます。継続的な運動(トレーニング)は、骨格筋や心筋におけるミトコンドリアの適応をもたらし、更なるエネルギー供給や疲労耐性を可能とします。
(以上、厚生労働省ホームページより引用)
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さて、このような説明がされている「ミトコンドリア」ですが、一言でいうと
「長寿と若返りの原動力」といわれているのです。
上記のごとく、ミトコンドリアは体内の細胞の構造物の1つで細胞小器官と呼ばれます。
ほとんどすべての生物の細胞内に存在します。
われわれ人間の脳や内臓の細胞の1つの細胞には数百から数千のミトコンドリアが含まれています。
しかも体重の約10%もの重量があるのです。
(細胞の中には様々な器官があります。ミトコンドリア、光合成にかかわる葉緑体やその他の色素体、細胞分裂にかかわる中心体、細胞内の伝達システムを構成するゴルジ装置や小胞体、ミクロボディー、分解消化にかかわるリソソーム、リボソームなどが細胞内小器官と言われています。)
ミトコンドリアが生まれた背景
何のためにミトコンドリアが存在するのか諸説ありますが、その一つの考えを以下にご紹介します。
15億年前、地球は温かな海におおわれていました。
しかし、空気は猛毒の「酸素」で満たされていました。
この毒素環境の中では生物は生きる事ができません。
ところが、そのような悪条件下でも、いくつかの力の強いバクテリアが酸素を取り込んでエネルギーを作る方法を身につけたのです。
この適応により、厳しい環境の中でもこのバクテリアは生き伸びることができるようになりました。
やがて、この小さなバクテリアは別の種の細胞に組み込まれました。
次の10億年のあいだに進化し、動物や人間を形成してきたのです。
この古代バクテリアは、いまだに私たちの身体の内部に存在し細胞の成長に必要なエネルギーを生成しています。このバクテリアこそが「ミトコンドリア」です。
こうした生物進化の歴史的背景から理解いただるように、ミトコンドリアは私たちの生命の源であり、なくてはならない存在なのです。
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