専門医コラム

2022/09/13

近視が進行するのを止めたい! ②

視力回復コンタクト、iOK®(オルソケラトロジー) どうして視力が『回復』するの?

視力回復コンタクト(オルソケラトロジー、ナイトコンタクト、オサート 等、様々な呼び方があります)の使い方はシンプルです。寝る前に特殊な形状のハードコンタクトレンズを装用して朝まで寝るだけです。

睡眠中は、コンタクトレンズを装用したままです。その間に角膜のカーブを調整し、屈折力を弱めます。屈折力を弱めることが、近視を減らすことに繋がります。

そして朝、レンズをはずすと、角膜がオルソケラトロジーレンズのカーブに近い状態に変化して近視が改善した状態になります。

角膜の形状が安定している間、日中は、良い裸眼視力を保てるわけです。角膜のカーブ(曲率)を緩くして、眼球全体の屈折力を弱めて近視を減らす、という概念はレーシックと同じです。

軽度の近視の場合は、一晩、「オルソKレンズ」を装用しただけで、2~3日良好な視力を保てる場合があります。しかし、そのまま装用を中止していると、だんだん角膜の形状がもとの状態に戻っていくため、しばらくするともとの視力にもどります。

強度の近視の場合は、毎晩レンズを装用しなければ、視力を維持することはむずかしいといえます。角膜の変化量を多くしないと、近視が十分減らないからです。

睡眠時間が短かかったり、不眠症などの睡眠障害がある場合は、オルソケラトロジーによって十分に視力回復できない場合があります。

この場合は、オルソKレンズを、通常のコンタクトレンズとして昼間に適切な時間使用して昼間に視力矯正をすることも可能です。

しかし、日中は裸眼で過ごせるというのが、オルソケラトロジーの魅力

なるべく、睡眠中にレンズを装用して、その間に矯正したいものですね。

 

iOK®とは  使い捨てコンタクトレンズ並みの費用で裸眼視力改善可能な近視治療

オルソケラトロジーは簡単にコンタクトレンズを付ければ視力が出るというものではありません。ひとりひとり近視の強さが異なることはもちろん、コンタクトレンズを乗せる角膜の形状も一人として同じ方はいません。

そのため良い視力回復効果を出すためには、コンタクトレンズの角膜への合わせる技術が必要となります。

国内の多くの眼科では既製品レンズを使用しています。一人一人顔が違うように、角膜の形状も同じ方はいません。

当院では一人一人に個別にオーダーメイド•デザイン処方(iOK® = individual, Oguri Kinshi, Orthokeratology:一人一人の角膜に専用対応出来るオルソケラトロジー)が可能です。

この結果、既製品レンズに比較して質の高い裸眼視力が期待出来ます。

また近年では、学童期のお子様が装用することによって、近視の進行を抑制する効果があることも分かってきています。

 

料金

スタンダードコース          66,000円(片眼・税込)

アドバンスコース             93,500円(片眼・税込)

厚生労働省の適応基準内の方はスタンダード、適応基準を超える強い近視の方はアドバンスとなります。レンズは使っていく間に劣化しますので、通常のハードコンタクトレンズと同様に約2年毎に更新が必要となります。

 

一般的な使い捨てコンタクトレンズでは乱視矯正なしのレンズを毎日2年間使用する場合の片眼費用は以下の如くです。

乱視矯正が必要な方は更に費用が高くなります

一日使い捨て   約100,000円

2週間タイプ   約38,000円 (ケア用品含む)

 

オルソケラトロジーは医療費控除の対象となりますので、確定申告でお金の返金を受けられる方が多いです。

一般的なコンタクトレンズやメガネは医療費控除の対象となりません。

 

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