専門医コラム
2015/03/18
眠らない日本人! そろそろ限界?
長時間労働、夜勤の増加、ストレスなどから日本人の睡眠時間は年々短くなり、世界でも1、2位を争う“眠らない国”になってきているそうです。
3月18日の「世界睡眠デー」を前に、日本人の睡眠について!
就寝時間について継続的な調査データがある国民生活時間調査(NHK放送文化研究所)によると、「90%以上の人が就寝する時間」は、1941年には午後10時50分だったのが、年々遅くなり2000年には、午前1時になっています。
09年の経済協力開発機構(OECD)のデータ=グラフ=では日本人の平均睡眠時間は7時間50分で、韓国に次いで世界第2位の短さ。よく寝ているフランスに比べると1時間短いとのこと。8時間近い睡眠時間は“平均“と聞いても、皆そんなに寝ているの?、と疑問に思うのは私だけでしょうか。
国立精神・神経医療研究センターの精神生理研究部部長の三島和夫医師は「日本人全体が慢性的な睡眠不足に陥っている。そろそろ限界に近づいていると思う。社会全体の問題として考えなければならない」と警鐘を鳴らしています。 夜間に及ぶ残業、深夜勤務の増加、インターネットの普及、過剰な夜間照明などにより、生活時間が次第に夜型に。これに対し、朝の活動時間は変化がないため、必然的に睡眠時間が短くなってきています。
春眠暁を覚えず、と言いますね。眠りは健康の基本!
皆さん良く寝ましょうね。(・・・自分が一番要注意のようですが!??)