専門医コラム
2015/05/16
レーシック後はオルソケラトロジーが難しい
前回のレーシック後の近視進行についてのコラムに反響大きかったです。レーシック手術後に近視の進行に悩まされている方が少なくないのでしょう。
再手術のリスクは理解されているため、術後の近視進行に対して『オルソケラトロジー』を希望される患者さんがいらっしゃいます。ところが一般の『オルソケラトロジー』では近視矯正が難しい場合が多いです。これは、多くの施設で ”既製品” レンズを使っているためです。
”既製品” オルソケラトロジー•レンズはレーシック後の角膜に対応していません。そのため一人一人の術後の角膜にレンズを合わせる ”個別対応” すなわち ”オーダーメイド” 対応が必要となります。
既製品のオルソケラトロジーレンズは、そのレンズの規格が一部は伏せられていて医師には教えられません。そのため、レーシック後の角膜に対応出来ないのです。•••偶然対応出来る場合もあるかもしれませんが。
このため全てのレンズデータを医師がデザイン作成し、個別処方が可能な iOK® の処方技術が有効なのです。 iOK® については ⇒ http://ogurikinshi.com/nagoya/ophthalmology/iok
しかし、レーシックガイドラインを超える近視の方の場合、角膜の反応が悪くなってしまうため iOK® でも相当な困難を生じます。
とは言え、iOK® は試してみて効果を確認してから患者さんが治療をするかどうかを選択出来る方法ですので、レーシック後の近視進行でお悩みの方には試していただく価値のある方法と考えます。