専門医コラム

2015/06/04

腸も加齢と共に衰弱! 免疫が弱くなる問題

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内視鏡検査結果を年齢別に比較

加齢に伴い腸管がどのように変化し、それが健康とどのように関わっているのかを知るために、健常ボランティアを対象に、英国イースト・アングリア大学医学を中心としたグループが検証しました。

大学病院に来院したさまざまな年齢の腸を通常の内視鏡検査により比較しました。

IL-6の分泌が増加

年齢を重ねた腸では、インターロイキン6(IL-6)と呼ばれる免疫をコントロールする炎症に関係したタンパク質が増えていました。免疫系の細胞がインターロイキン6を放出して炎症を引き起こします。慢性的に悪性度の低い炎症が起こってくることを示唆しています。

さらに詳細に調べると、インターロイキン6濃度が増えると腸の壁からの漏れが起こりやすくなっていました。研究グループは、微生物に反応が鈍くなり、感染症にかかりやすくなると指摘しています。

このインターロイキン6の分泌の仕組みを調べると、腸の老化がさらによく分かるようです。

腸内フローラ、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)という観点からも腸の健康は関心を集めていますね。これまでも腸内フローラについてもコラムに記載 (./?mnu=0211&IDX=94) しましたが、どうするとより健康になるか、継続的に注目されそうです。

名古屋院のアムサットで調べると、腸の機能低下を起こしている方が多い事が分かります。血液検査等では異常が発見されない、いわゆる『未病』状態と捉えられます。この状態は、老化の進行を早める事にも繋がりかねません。実は、10代の方でも腸の機能低下が認められ、若いうちから腸のケアが必要な事が分かります!

良質の乳酸菌をサプリメントで腸内に与える!

当院で推奨しているのはモンゴル生まれの「大草原の乳酸菌」。モンゴルの大自然に暮らす遊牧民が作る保存食や発酵乳から採取されたNS乳酸菌の中から、特に大型で発酵力の強い高性能な乳酸桿菌だけが選ばれています。長い間研究室で培養され続けた菌ではなく、新鮮な乳酸菌を使うことで、健康を強力にサポート! 野生乳酸菌には腸内フローラを強力に改善する働きがあります。名古屋院、長浜院とも隣接のオピュールで購入できます。

一般的な症状として便秘がち、何となく疲れやすい等の自覚をお持ちの方、宜しければお値打ちな数日間用の小パックもありますので、まずは3、4日お試しされる事をお勧めします。

腸内フローラには ”野生” 乳酸菌!!

文献情報

How our gut changes across the life course.

http://www.ifr.ac.uk/news/latest-news/2015/05/how-our-gut-changes-across-life-course/

Man AL et al.Age-associated modifications of intestinal permeability and innate immunity in human small intestine. Clin Sci (Lond). 2015 May 7. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25948052

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