専門医コラム

2015/06/12

一般家庭の買う食品のほとんどが加工食品、その問題とは?

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加工食品には問題ありと、米国ノースカロライナ大学チャペルヒル校の研究グループが、米国栄養学会が発行する臨床栄養学分野の専門誌アメリカン・ジャーナル・オブ・クリニカル・ニュートリションのオンライン版で2015年5月6日に報告しました。

Poti JM et al. Is the degree of food processing and convenience linked with the nutritional quality of foods purchased by US households?. Am J Clin Nutr. 2015 May 6. [Epub ahead of print]

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/25948666

「飽和脂肪酸」「砂糖」「塩分」の多さが問題です!

120万種類以上を調査

「加工食品」は生の農産物以外の全ての食品を指し、加工の程度に応じて分類されます。加工の程度と栄養の質との関連性についてはさまざまな意見があります。

この調査研究では2000~2012年について米国の一般家庭がどれくらい加工食品や簡易食品を購入したかを調べ、さまざまな加工、簡易のレベルごとに飽和脂肪酸、砂糖、塩分の含有量を比較しました。

使用したデータは、米国の市場、消費者調査会社が行っている消費者調査からのものです。

消費者調査では、消費者はチョコバー1本からガソリンまで何でも買うたびに特殊なバーコードリーダーでバーコードを読み取りデータとして調査会社に送られるようにされています。

商品の詳細や購入店、価格などの情報も含みますが、研究グループは、このデータから120万種類を上回る製品を分類し、成分を調べたのです。

調理済み食品が7割

その結果、2012年には購入した食品をエネルギー量に換算すると4分の3以上が中度(16%)~高度(61%)の加工食品/飲料でした。

食品の簡易度の分類では、すぐに食べられるもの(68%)とすぐに調理できるもの(15%)がエネルギー量の大半を占めました。

購入された食品の中で、飽和脂肪酸、砂糖、塩分が同時に推奨値を上回る食品の割合は、加工度が低い食品(5.6%)と調理/準備を要する食品(4.9%)に比べて、高度に加工された食品(60%)とすぐに食べられる食品(27%)で圧倒的に高かったのです。

これは米国の話ですが、加工度の高い食品ばかり買っていないか、日本でも注意が必要です。加工度の高い食品は、飽和脂肪酸、砂糖、塩分が多く含まれており、健康への悪影響を起こしやすくなるという報告です。栄養バランスが良くないのです。これらの成分そのものの健康への問題は日本でも良く知られていますね。

コンビニでの買い物が多い方は特に気を付けていただく必要がありますね。家族の健康への影響にご注意ください。 目の病気も身体が基本です。これらの物質が血液を汚染して、カラダを守る免疫力を悪くすることが、子供さんの目の成長にも良い結果にはつながらないはずですので!

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