専門医コラム
2015/07/14
睡眠時無呼吸症候群、こんな簡単な方法で改善!?
日本の潜在患者数は300万人以上!?
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)は、眠っている間に呼吸が止まる病気です。
Sleep Apnea Syndromeの頭文字をとって、「SAS(サス)」とも言われます。
医学的には、10秒以上の気流停止(気道の空気の流れが止まった状態)を無呼吸とし、無呼吸が一晩(7時間の睡眠中)に30回以上、若しくは1時間あたり5回以上あれば、睡眠時無呼吸です。
寝ている間の無呼吸に自分では気付くことが難しいために、検査・治療を受けていない多くの潜在患者がいると推計されています。
この病気が深刻なのは、寝ている間に生じる無呼吸が、起きているときの私たちの活動に様々な影響を及ぼすこと。気付かないうちに日常生活に様々なリスクが生じる可能性があるのです。
熟睡出来ないため、身体をリセットするはずの睡眠中に身体を十分にリラックス出来ない事が慢性的な交感神経の過緊張を引き起こし、免疫力の低下に繋がります。また、深い呼吸が出来ていない事が、やはり身体のストレスの蓄積に繋がります。
もちろん眼科疾患にも関連が深いと考えます。例えば、日本人の失明トップの緑内障と診断を受けている方は、睡眠時無呼吸症候群を生じていないか確認される事をお勧めします!
典型症状
発症機序などの詳細はここでは述べませんが、典型的な睡眠中の症状として、
- いびきをかく
- いびきが止まり、大きな呼吸とともに再びいびきをかきはじめる
- 呼吸が止まる
- 呼吸が乱れる、息苦しさを感じる
- むせる
- 何度も目が覚める(お手洗いに起きる)
- 寝汗をかく
などが上げられます。
欧米や日本国内でもっとも普及している治療方法
「Continuous Positive Airway Pressure」の頭文字をとって、「CPAP(シーパップ)療法:経鼻的持続陽圧呼吸療法」と呼ばれます。
閉塞性睡眠時無呼吸タイプに有効な治療方法として現在欧米や日本国内で最も普及している治療方法です。
CPAP療法の原理は、寝ている間の無呼吸を防ぐために気道に空気を送り続けて気道を開存させておくというもの。
CPAP装置からエアチューブを伝い、鼻に装着したマスクから気道へと空気が送り込まれます。
たったこれだけ! 口テープ睡眠
以前のコラムでご紹介した、『口にテープを貼って寝るだけ法』!!
CPAP を使っていた方が、口テープ睡眠だけ(正確には寝る前に鼻詰まりを改善する点鼻スプレーをして)でCPAP を使う事無く熟睡出来るようになった、と本日お話を伺いました。テープ一本で長年の苦しみから解放されたとのこと!!
睡眠が浅い、と自覚されているような方は是非一度お試し下さい。免疫力が高まり様々な体調不良が改善する場合が多いですよ!
またこうした方は全身的に問題を生じている場合も少なくないため、全身の生体電流の流れを確認して、未病の段階で対応するための検査、アムサット をお勧めします。