専門医コラム

2015/07/17

夏のプール「はやり目」に注意

プールの後、目が赤くないですか?

明日から夏休みという子供さんも多いと思います。

学校のプールへ毎日のように通う方も多いのでは! 「はやり目」と呼ばれる流行性角結膜炎は、学校や幼稚園のプールなどを感染源に、夏に最も流行します。感染力が非常に強く、埼玉県では先月、学級閉鎖も発生しました。家族で感染すると一家全員家に閉じこもって、お父さん、お母さんが仕事に行けなくなる場合もあります

完治に時間がかかり約1〜2週間の出席停止になるため要注意です。原因となるアデノウイルスは「プール熱」も引き起こすこともあります。手洗いでの予防と、タオルを使い回さないことを徹底して下さい。

ojigi_nurse

感染予防が重要

はやり目は感染症で、「他人に感染の恐れがない」と医師が判断するまで、学校保健安全法で登校が禁止されます。感染者が増えて学級閉鎖になることが少なくないのです。大人ですと「職場閉鎖」の危険も!

はやり目はアデノウイルスに感染することで発症します。ウイルスの潜伏期間が7〜14日と長く、感染源の特定は難しいのが現状です。完治にも10〜14日が必要。片目から発症し、数日後に、もう片方の目に感染することもあるため、目をこすらないことが重要です。目ヤニのついた手で、反対側の目を触ってうつしてしまうからです。

目の充血や大量の目やにが主な症状で、耳の穴の前にあるリンパ節を押さえると痛くなることが多いのです。重症化すると視力低下を招くこともあります。抗ウイルス薬はなく、治るまで休養するしかないため、合併症予防の点眼薬で症状が治まるのを待つことになります。

患者さんが触った物に他人が触れることで感染します。予防法は、手洗いが基本。流水でせっけんを使い、指と指の間もしっかり洗います。プールでのタオルの使い回しは厳禁です。もちろん、目薬の使いまわしは感染を拡大する為、他人の目薬は使わないよう日頃から注意して下さい

予防策として、気になる方は普段からティッシュペーパーを持ち歩き、お金を触った後や公衆トイレの後などに拭き取って捨てることが有効です。

感染してしまったら、登園・登校許可が出るのは1〜2週間後。大人も感染拡大を防ぐため職場の責任者と相談して仕事を休むべきです。お客さんに感染させると評判を落とすことにも繋がりかねません。

お風呂は感染者が最後に入り、洗濯物も分けて洗う。使ったタオルは煮沸消毒する。プールは、完治してからも医師が許可するまで入らない。等々、注意が必要です。

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