専門医コラム
2015/08/05
デンタルインプラント(人工歯根)と眼疾患
デンタルインプラント
「デンタルインプラント(人工歯根)」とは、欠損歯の問題を解決する目的で歯槽骨(歯茎の下の骨)にネジ状の金属を埋め込んで土台を作り、人工の歯を取り付けることです。
現在、歯科医院でインプラントが大流行しています。
しかし、歯科医院などで受けたインプラントを埋め込む治療が元で、顎や唇の痺れや麻痺などの障害が生じ、後に歯科大病院などで治療が行われた例が2009~2011年の3年間に421件あったことが「日本顎顔面インプラント学会」の調査で報告されています。また、手術中の死亡事故も起きています。
そもそもインプラントは、異物を体内に埋め込む行為であり、身体に与える影響が大きいとの指摘がされています。人間の身体には異物が体内に侵入した場合、それを拒絶し外に排泄しようとする働きがあり、さまざまな症状を起こすからです。また、メンテナンスを怠ると、歯周病の症状が現れる「インプラント周囲炎」を招いてしまうことがあります。
また、体内に金属を入れ続けることは前回紹介したガルバニック電流を慢性的に発電し続けることにも繋がり、歯の近くの臓器である眼への影響は大きいものと考えられます。
子どもさんにインプラントを行う事は希でしょうが、緑内障や黄斑変性症が40歳以降に生じやすくなる事と、インプラント症例数が40歳以降で多くなる事との関連も臨床的検討が必要と思います。残念ながら緑内障や黄斑変性症とインプラントの関連データは私の知る限り世界的にも報告されていません。眼科的な臨床研究報告が待たれる分野です。
日本人に多い ”正常眼圧” 緑内障! 生体電流が口腔内の金属で狂わさせられると、視神経の正常な保護(神経は電気で情報伝達していますし、そのそも我々の身体は細胞一つ一つが発電して生きています)が出来なくなると考える事が論理的と私は思います。
ちなみに、インプラントには4つの症例があります。
・総入れ歯を止めてインプラントにする
・部分入れ歯を止めてインプラントにする
・1本の歯が抜歯になったところをインプラントにする
・歯列矯正で歯が動きやすくなるからと、インプラントをしてアンカーに使う
これら症例は、現在ある歯科治療の技術をマスターし、既存の治療方法を的確に行える歯科医師であればインプラントをしなくても治せてしまう(インプラントは不必要)といわれます。