専門医コラム
2015/08/10
『電磁波』には種類がある! 体に影響のある電磁波の種類は?
「電磁波」には種類があるのをご存知でしょうか。
比較的良く耳にする「エックス線」「紫外線」などは実は電磁波の一部。
波長の違いによってさまざまな性質があり、それぞれに名前がついています。
通信用に使われるものから医療に使われるものまで、生活の中に「電磁波」はたくさんあります。
電磁波は大きく「電離放射線」と「非電離放射線」に分かれています。
今回はその電磁波の種類と特徴を紹介します。
電離放射線
「ガンマ線」「エックス線」「紫外線の一部」が電離放射線に該当します。
原爆の放射能にも含まれていたガンマ線、レントゲン撮影時のエックス線など、人体に影響があるものが多いのが特徴です。
ガンマ線やエックス線は科学・医療分野で使われており、特にエックス線は体を被ばくさせるため、妊娠している人には使えません。
非電離放射線
「太陽光線」「電波」がこれに該当します。
細かく分類を分けると次のようになります。
太陽光線
- 紫外線・・・殺菌灯や日焼けサロンで使用
- 可視光線・・・可視光線は光学機器で使用
- 赤外線・・・家で使う赤外線ヒーターや工業用機器などで使用
電波
- マイクロ波(ミリ波・センチ波・極超短波)
ミリ波は衛星通信やレーザー、センチ波は携帯電話・ブルートゥース・電子レンジ・無線、極超短波はテレビ・タクシー無線・航空機の電話などで使用
- 短波・超短波(テレビ波)・・・ラジオ、国際放送、船舶・航空機通信で使用
- 長波(ラジオ波)・・・無線航行、船舶・航空機用ビーコンで使用
- 極低周波(電力周波数)・・・家庭用電気製品、高圧送電線で使用
それぞれの電磁波の特徴をうまくとらえ、最適な分野で使われています。
ひと口に「電磁波」と聞くとピンときませんが、こんなに種類が分かれています。
日常的に良く使われているのが「電波」です。
ラジオやテレビの電波もここに含まれています。
「電磁波」と聞くと人体に悪影響を及ぼしそうなイメージが強いですが、日常生活の中で有効に使われているものも少なくありません。
電磁波の種類と特徴まとめ
- 電磁波には「電離放射線」と「非電離放射線」の2種類がある
- 電離放射線のガンマ線やエックス線は人体に影響が強い
- 非電離放射線は日常生活でよく使うものに使用されているものが多い
電磁波は波長によって細かく種類が分かれていて、それぞれの用途も違います。
人体に影響の強いものは主に医療・科学分野で使われることが多いです。
日常生活に電磁波は欠かせないものですが、体に浴びすぎると悪影響が懸念されるものもたくさんあります。
携帯電話の電波は悪影響という話もあります。
携帯電話の影響についてはまだまだ研究段階ではありますが、日常的に使う機器の電磁波については知っておくと役に立つと思います。
特にマイクロ派は電子レンジを調理に使うように、確実に物質に変化をもたらす事が分かっており、携帯電話で通話をしていると耳に当てている側の脳の温度が上昇する事も確認されています。少なくともこうしたマイクロ波が人体組織に対して『加熱』効果がある事は間違いありません。成長期の子供さんの身体の発育、眼球の成長に影響があると考える方が論理的だと考えます。