専門医コラム
2015/08/25
3割が結婚相手の血液型を意識!「ブラハラ」に医学的根拠は?
"ブラハラ" 、ご存知ですか?
今回の話題は、『リラックスタイム』としてお読み下さい☆
「A型は几帳面でマジメ」「B型は気分や」「O型はおおざっぱ」「AB型は二重人格」。
などなど、血液型で人格や性格を決めつけられた経験はありませんか? 人間をたった4つの性格に分けることはできないとはいえ、気になってしまう人も多いのではないでしょうか。 ••• かく言う私もその一人!?
一方で、勝手にイメージを押し付けられて不快な思いをした人や、就職の面接で血液型を聞かれて不審に思ったことがある人もいるかもしれません。
最近では血液型で偏見を持たれるハラスメントのことを「ブラッドタイプ・ハラスメント」、通称ブラハラと呼んだりするそうです。
血液型診断に医学的根拠は無いと言われているのですが•••
約3割の人が結婚相手の血液型を意識
2015年7月に株式会社Timersが男性112名、女性537名を対象に行った血液型に関する調査によると、結婚や交際をするなら「血液型は○○型との相性がいい」といった考え方を持っていたかという質問に対し、「どちらかというと持っていた」が25.9%、「持っていた」が11.4%、「かなり持っていた」が4.0%という結果になりました。約4割の人が、結婚や交際相手となる人の血液型を意識するようです。
また、結婚する前に相手の血液型を気にしていたかという質問に対しては「どちらかというと気にしていた」が21.2%、「気にしていた」が7.1%、「かなり気にしていた」が3.2%という結果に。前項の質問と比べると少ないものの、約3割の男女が結婚相手の血液型を意識するというのです。
血液型差別「ブラハラ」にあった人は約4割
また同調査のなかでは、血液型による性格の分類や診断が当たっていると思うと答えた人が8割以上にのぼります。一方で、ブラハラを受けたこと(血液型によって偏見を持たれ、不快な経験になったことがある人)の質問では「ない」と答えている人が60.4%とトップです。しかし、「どちらかというとある(18.0%)」、「ある(15.6%)」「かなりある(5.9%)」と答えている人もおり、血液型によるブラハラにうんざりしている人も多くいます。
最近では厚生労働省の熊本労働局が「血液型と職務能力や適性とはまったく関係ない」とし、面接の際などに血液型を質問しないよう企業に呼びかけています。血液型に医学的根拠はありません。娯楽として楽しむのはいいですが、日本人に特有と言われる『血液型へのこだわり』、注意が必要ですね!
••• 話題としては面白いため、なかなか日本人には欠かせない話題なのでしょうが!?
もちろん、視力と血液型との関連は医学的報告がありませんので悪しからず!!
参考:血液型に関する調査(https://www.value-press.com/pressrelease/145279)
厚生労働省(http://kumamotoroudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/riyousha_mokuteki_menu/zigyounusi/kose-saiyou.html)