お知らせ

2017/05/20

イントラレーシック(第二世代レーシック)

レーシックは現在第三世代まで進化しています。

 

第一世代はターガーウッズが受けた、マイクロケラトームと呼ばれる機械で角膜フラップを作成する方法です。マイクロケラトームはカンナやメスのような形状の機械です。

当院でもこのマイクロケラトームを使用するレーシックは片眼税込3万円台で提供しております。

しかし、視力の質や将来にわたる安全性を考えると、現時点では積極的におすすめできる方法ではありません。特にレーシックは比較的若い方が希望されますので、50年以上先までの視力の質を考えると、値段だけで旧世代のレーシックを選択されるかたは非常に少ないです。

 

第二世代のイントラレーシック

 

第二世代と呼ばれる方法がイントラレーシックです。マイクロケラトーム時代に比べて、より精度の高い手術方法です。

イントラレーシックでは、コンピュータで制御されたレーザーを使って、より精巧なフラップを作ることになります。そのため、従来のレーシックよりもフラップをより薄く、さらには正確に作ることができるため、それまでは矯正が難しいといわれていた強度の近視についても安全性が高まりました。

また、イントラレーシックでは、合併症や後遺症の発現率がマイクロケラトーム時代に比べて格段に低くなりました。

これまでレーシックを受けたほとんどの方に発現していたドライアイも軽度で済むようになりました。また、ハロー現象(夜間や、暗いところで光を見た時に、その光の周辺に霧がかかったようなぼんやりとした見え方をする現象)も大きく改善しました。

また、角膜の形状の問題で、それまで手術が難しいといわれていた方にも対応できるケースが増えています。

従来は困難だった方にも対応できる
イントラレーシックのメリットは、「コンピューター制御技術による技術進化」と言えるでしょう。眼球にフラップを作る工程をすべてコンピューター制御で行なうのです。

従来のマイクロケラトームで困難であったフラップの厚みや大きさ、フラップを支える部分となるヒンジの位置、その長さなどを患者さん個々の眼球の形状に合わせて自由に設定することが可能となりました。
患者さんによっては角膜のカーブが急な方もいれば、平坦になっている方もいます。急斜面か緩い斜面か、一人ひとり目の形状が異なるのです。

また、角膜が薄い方もいます。その人それぞれの角膜の形状に合わせてフラップを作り、視力を矯正する必要があります。

イントラレーシックのデメリット
従来のレーシックに較べて、フラップの作成レーザー器械が必要になり、レーシックの器械と2台の器械でレーシックを行うことになります。そのため手術に要する時間が数分長くなります。フラップの接着がマイクロケラトームよりきれいになる反面、安定に多少時間がかかります。とはいえ、ほとんどの方は手術翌日には綺麗にフラップが安定しますので、大きな問題とはならないでしょう。

その他、ドライアイが軽く済む反面、光に対して過敏な反応をしめす羞明症とよばれる合併症が発生することがあります。多くは時間の経過とともに改善しますので、後遺障害となることはほぼ心配ないレベルです。

当院のイントラレーシック器機

当院では日本の厚生労働省認可の安全性が高いアメリカAMO社製のフェムトセカンドレーザー「iFS フェムトセカンドレーザー」を使用しております。そのため、この第2世代レーシックを当院では「iFSイントラレーシック」と呼んでいます。改めてご紹介する第3世代レーシックに対して院内では「スタンダード・レーシック」とも呼んでおります。当院では、生涯の視力の質と安全性を考え第2世代から進化した第3世代レーシックの中でもトップグレードのレーシックを推奨しています。

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