専門医コラム
2015/10/09
30代からの老眼の兆し、徐々に近視が進む人は要注意!
老眼の兆しは30代から見られることが少なくありません。中でも近視が30代でも徐々に進む人は注意が必要です。
年を重ねると起こる老眼
英国アストン大学の研究グループが、眼科の国際誌であるインベスティゲーティブ・オフサルモロジー・アンド・ビジュアル・サイエンス誌の2014年4月号で報告しました。
老眼というと、年を重ねてから進むと思われていいるでしょう。しかし、比較的若いうちから発症している場合が往々にしてあるのです。
日本眼科学会の説明によれば、老眼とは、自由にピントを変える力が衰えてしまう状態を指します。例えば、遠くにピントが合いやすかった人で近くを見るのに難儀するようになったり、逆にどちらかと言えば近くが見えやすかった人で遠くが見えにくくなったりするのです。
日本眼科学会によると、遠くにピントが合いやすい人は、近くが見えにくくなる異常に気が付きやすく、一方で、もともと近くにピントが合いやすい人(近視)は、老眼となっている異常に気付きにくいとのこと。
若いころにも老眼のような変化?
今回、研究グループは、若い世代から老眼の兆しはあるのかを検証しています。
対象としたのは、近視でも遠視でもない正常者と近視をお持ちの方の、計58人。年齢は33歳から45歳で一般的に老眼の問題となる年齢層より若い層です。
1年半にわたって、目の近視や遠視の傾向の変化のほか、目の内部の形の変化について特殊な検査方法で追跡調査しました。
近視進行の人に異常が進みやすい
分かったのは、30代から40代でも老眼の傾向が強まる変化はあるという事実!
18カ月の追跡調査を完了できたのは、近視の22人と、近視も遠視もない32人で、この人達を詳しく調べています。
近視のグループでは、近視も遠視もないグループと比べると、近視傾向が強まる変化が起こりやすいと分かっりました。
具体的には、近視の傾向が一定の割合で進んでいたのが、近視のグループでは22%だったのに対して、近視も遠視もない場合には6%にとどまっていました。
眼球の形を検査したところ、眼球の前面から後ろの面までのいわば「奥行き」に当たる長さが長くなると、近視の傾向が強まるという関係があると分かりました。目のサイズにも変化が起こると言うことです。
目の疲れに注意!
目のピント調節が難しくなっていく老眼は、30代から40代の間にもう一部の人では始まっているという結果でした。
研究グループは、目の構造の変化にも注目しています。
日本眼科学会は、若い時期であっても老眼の走りとして、目の疲れを感じやすくなると注意喚起しています。そんな症状が見られたら、一度相談のために是非当院へご相談下さい。また、必ず将来起るのが老眼ですから、早いうちから医療保険を『先進医療特約』が付いているか、確認することをお勧めします!!
老眼対策の『先進医療保険』については以下の動画を参照下さい! 早めの将来の準備をお勧め致します☆