専門医コラム

2015/10/11

電気を付けて寝ると乳ガンの引き金に!? 電気をつけっぱなしで寝てませんか? 

睡眠不足 女性

最近、一人暮らしの方は、特に暗いと眠れないという方が増えているようです。その為、電気を付けっぱなしで寝ている人が多いのですが、この電気を付けっぱなしで寝るという行動は、人体に悪影響を与えることをご存知ですか?

今回は電気を付けっぱなしで寝る際に起こる悪影響についてご紹介します。

電気を付けたまま寝ることで起こる悪影響

まず、電気を付けっぱなしにした時に起こる人体への悪影響についてご紹介します。

■熟睡障害

もっとも影響が強いのは、睡眠の質です。明るい状態で眠るとあまり疲れがとれていないと思ったことはありませんか? それは、まぶたを通じて入り込んでくる強い光でいつまでも脳が覚醒状態になるため、熟睡できないからです。このような状態を「熟睡障害」と言います。一度熟睡障害になってしまうと、体内時計の乱れが出てしまいますので、電気を付けっぱなしで眠るのは危険という事になります。

■肥満

みなさん意外かと思いますが、電気を付けっぱなしで眠ると肥満になりやすくなります。真っ暗で眠るとメラトニンという物質の分泌がしっかり行われますが、明るい状態で眠ると、メラトニンが五分の一しか作られません。その為、食欲を増加させてしまうホルモンの分泌を抑えられずに、真っ暗な部屋で寝た人と比べて、電気を付けて寝た人は、2倍以上太りやすいという実験結果が報告されています。

■うつ病

うつ病は睡眠不足によっても発症しやすい病気です。それは、夜に明るい光を浴びる事で、体内時計が乱れてしまい、人間が本来持っているはずの体内リズムが崩れてしまう事によるものと考えられています。うつ病の治療は、朝しっかり目を覚まして、朝日の光を浴びる事からはじまります。また同様に夜眠る前に明るい電気をつけるのは禁止されていますので、明るい状態で眠ってしまう事は、自分からうつ病になろうと頑張っているのと同じですのでご注意ください。うつ病と栄養障害については当院のYouTube での配信を参照ください。

■乳がん

電気を付けっぱなしで寝ると乳がんになる確率が高くなるそうです。これは、道路の証明や、スーパーなどの人工的な証明が夜遅くまで光っている場所野の近くに住んでいるような都市部の女性が乳がんのリスクが高まる事にも関係しているようです。

■老化

メラトニンという物質は老化の防止にも一役買ってくれている物質です。電気を付けっぱなしで眠るという事は、メラトニンの量をあえて減らしているのと同じですので、早く老けようと頑張っている事と同じになります。当然、目の成人病、緑内障等の関連にもこの点を知っていただき目の疾患の対応に役立てていただきたいと思います。

ページのトップへ