専門医コラム

2015/11/01

子どものいびきに注意! 睡眠時の呼吸障害で学習の到達度が低くなる

睡眠不足 女性

子どものいびきには要注意!

睡眠のときに呼吸障害があると、学習にも影響すると報告されました。もちろん目の発育障害とも言える『近視』にも影響すると考えられます。

過去の文献を分析

中国の上海交通大学・ニュージーランドのオタゴ大学を含む研究グループが、小児科分野の国際誌であるペディアトリクス誌2015年10月号で報告しました。

Galland B et al. Sleep Disordered Breathing and Academic Performance: A Meta-analysis. Pediatrics. 2015;136:e934-46.

睡眠時に呼吸障害があると、夜に健康な睡眠が取れなくなるため、研究グループは就学年齢の子どもの睡眠時の呼吸障害に着目して、学習の到達度について調査しました。

パブメド(PubMed)やウェブ・オブ・サイエンス(Web of Science)などのデータベースに基づいて、睡眠呼吸障害と学習の到達度との関連について調べた研究を抽出したところ、16の文献が基準に当てはまり分析しました。

学習と関連あり

検討の結果、睡眠のときの呼吸障害は、言語、算数、科学の学習領域の到達度と統計学的に有意な関連が認められました。

寝ているときにいびきをかくといった睡眠障害があって、睡眠状態が悪くなっている場合、学習に問題を抱えている可能性があるという結果です。

十分な呼吸が出来ない場合、身体が酸素不足状態に陥ります。火を燃やす時の酸素不足状態をお考え下さい。酸素が不足すると "スス" が出ます。我々の体内でも酸素を燃やすことで体温を作り出していますから、不完全燃焼が "スス" の発生に繋がり(血液の汚れ)、脳の働きを悪くすると考えられますね。

当然、 "スス" のついた血液は全身を巡りますから、悪影響は脳にとどまらず、眼球にも影響すると考えるのが自然です。

対応は!?

本コラムでご紹介した『寝るだけ健康法』!

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年齢に関わらず、いびきが気ななる方には一押しの治療法です!!

深い呼吸を寝ている間に行うこと、酸素を十分に取り込んで、 "スス" を出さない完全燃焼することが、身体や眼球の成長に重要と考えます。

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