専門医コラム

2015/11/02

西洋式の食事が多いと脳が減る、「左海馬」の体積に影響!

栄養密度の高い食品の低い取り込みと不健康な食品の高い取り込みは各々独立に小さい左の海馬の体積に関係するようです。

海馬

225人のデータを調査

オーストラリアの研究グループが、国際オンライン誌であるBMCメディシン誌2015年9月8日号に報告しました。

Jacka FN et al. Western diet is associated with a smaller hippocampus: a longitudinal investigation. BMC Med. 2015;13:215.

研究グループによると、従来の研究をまとめて分析した結果から、食事の内容次第でうつや認知機能に影響すると示されつつあります。

生物学的に見ても関係を疑わせる仕組みは考えられるとのこと。

研究グループは食事のパターンと人の脳で記憶に関わる「海馬」の体積の間の関係を調べました。海馬の体積が縮む速度に注目しました。

2001年から始まる研究に基づいて、60歳から64歳の225人を対象として、約4年間隔で2回のMRI検査で脳を調べて、食事のパターンとの関係を調査しています。

左海馬の体積に関係する

「西洋式」食事パターンだと、左の海馬の体積が小さくなると分かりました。

年齢、性別、教育、うつ症状、治療、運動、喫煙、高血圧、糖尿病などにかかわらずに、関係が確認できませんでした。

海馬の縮む速度とは関わりは認められませんでした。

食事のパターンが脳の大きさに影響するようで、皆様、当院のホーメページコラムがご参考に成れば幸いです!

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