専門医コラム
2015/12/14
プロバイオティクスのサプリでやせる、脂質やウエストを減らす効果
腸内フローラを改善させる効果は注目されており、これまで何度かこのコラムでもご紹介してきました。(過去の腸内フローラ関連コラムはコチラ)
今回、科学的検証により「プロバイオティクス」は脂質を下げ、心臓血管病に関連する要因を低下させる可能性があるという医学研究報告がされました。
15の研究をまとめて分析
オーストラリアのグリフィス大学の研究グループが、国際的な医学誌アナルズ・オブ・メディシン誌2015年9月号に報告しました。
Sun J et al.Effects of probiotics consumption on lowering lipids and CVD risk factors: A systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials. Ann Med. 2015;47:430-40.
プロバイオティクスは、いわゆる善玉菌で、飲むことで健康を改善させるもの。
プロバイオティクスの効果について、2000年~2014年の15の研究を分析しました。研究の対象者は合計で788人となっています。
乳酸菌を含むものが効果上
プロバイオティクスの効果は、脂質やウエストなどを減らす効果があると分かりました。具体的には、総コレステロール、悪玉のLDLコレステロール、BMI、ウエスト、炎症マーカーがそれぞれ減っていました。
プロバイオティクスの中でも、ラクトバシラス・アシドフィルス(乳酸性乳酸桿菌)を含んだもので、LDLコレステロールの低下が顕著だったとのことです。