専門医コラム
2016/01/07
アンチエイジング Anti-aging Medecine その①(サプリメント)
一般にアンチエイジングといえば、美容や若返りのことと思いがちです。しかし、その意味は見た目に対してだけではありません。
アンチエイジングという言葉の持つ本当の意味は、『健康な体を保ちながら、快適で質の高い人生を長くおくる』ことです。
加齢は生理的な自然現象であり、その結果としての老化は誰も避けて通ることは出来ません。
ただ、体のどこかに特別な弱点を作らずバランスよく老化することで、より人生を長く快適におくることができます。
老化は仕方がない、とあきらめるのではなく、老いを積極的に予防し、弱点を克服してくことが医療としても重要だと考えます。
当医療法人理事長、小栗はバイオレゾナンス医学会会員でもありアンチエイジングは一人一人の人生の質を上げるという目的で、眼科以外にも様々なご相談に応じます。
当院では、診療の一環として日々の生活習慣からのアンチエイジング目的のサプリメント処方も行っております。
各種サプリメント
近年の野菜は栄養素が減少していると言われています。
土壌の状態が痩せてきており、生産効率を優先した化学肥料や農薬散布が残念ながら野菜の栄養素の現象に拍車をかけていると言われています。
同じ野菜でも1960年代と現在では、各種栄養素が半減しているとも言われており、質の良いサプリメントを摂ることは必要となってきました。普通に野菜を食べているつもりでも、栄養面から見ると "慢性野菜不足” 状態であることが珍しくないのです。
サプリメントにも様々な物があります。日本はサプリメントの認可基準がアメリカに比較して格段に緩いため、その効果が医学的に確認されている物は殆ど無いとも報告されています。アメリカのサプリメント基準に照らし合わせると、日本で販売されている数千種類の中で、僅か数種類しか認可を取れないそうです。まずは効果が医学的に確認されている総合ビタミン、ミネラルの入ったサプリメントがお勧めです。
サプリメントの利点は、点滴や注射と異なり医療機関を受診しなくても毎日続けられる点です。
反対に、点滴や注射と異なり、すぐに効果を実感することが少ないため、『このサプリメント、効いているのかしら?』という疑問を持つと、継続するモチベーション低下に繋がります。
1週間程度でも様々な効果を実感される場合もありますが、多くは3ヶ月程継続すると自覚的なカラダの変化を捉えて頂けることが多いため、当院で処方するサプリメントは、特に副作用等問題なければ最初3ヶ月は継続して頂くことをお勧めしています。
また、”サプリメント” と言っても、内容は様々です。野菜不足に代表される不足栄養素を補うもの、乳酸菌に代表される人間に取って欠かせない共生菌の改善、体内の解毒など、一人一人のその時の状態によって選択するべきと考えます。医療機関で医薬品を処方されている場合は、その薬と問題なく併用出来るかも重要ですので、何でも疑問点がありましたら遠慮なくお尋ね下さい。
次回はアンチエイジング その② 女性に人気のプラセンタについてお伝えしたいと思います。