専門医コラム

2016/02/05

目が良くなる!? 只今話題の高カカオチョコレートの効果・効能(その②)

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チョコレートを食べる際の注意点

色々と効果効能があると言われ、医療への応用もされるチョコレートですが注意点があります。

まず多くの方がチョコレートは高カロリーだと理解されていると思います。どんなに健康に良い食べ物でもカロリーを摂りすぎると健康には良くありません。

特に高カカオチョコレートは普通のチョコレートよりカロリー脂質も高いので注意して下さい。

またカカオ豆にはテオブロミンカフェインが含まれています。これらの物質のリラックス効果や脂肪燃焼を促進する効果は良いのですが、チョコレートだけではなくココアやガム、お茶、コーヒー、コーラなど色々な食品にこうした成分が含まれているので過剰に摂取すると利尿作用や興奮作用を高めてしまう危険があります。

コーヒーについて解説したコラムにもコメントしましたが、妊婦は特に気をつける必要があります。(流産を増やすリスクがあるという研究報告もあります)

また頭痛偏頭痛に悩んでいる人も控えた方が賢明です。チョコレートに含まれているチラミンには血管を収縮される作用があり、食べ過ぎると片頭痛を引き起こす可能性があります。

(※他にチラミンが含まれている食品はチーズ、キムチ、レバー、ワインなど)

チョコレートを食べる1日の量は?

高カカオのチョコレートは100(板チョコ1枚分)だけで30代女性の1日分の脂質量が含まれています。

他の食べ物でも脂質を摂取しますので1日に食べる高カカオのチョコレートは50以内、できれば25gが理想です。

また抗酸化作用があるポリフェノールですが効果は食べてから数時間内であるので1日にまとめて食べるのではなく、分けて食べるのがポイントです。

特にダイエットを考えている場合には食欲のある人は食前に、食事の量を減らしたいときは食べ終わった後に食べるのがおすすめです。

チョコレートは嗜好品であり、医師が処方する薬ではありませんから、何グラム摂れば健康によいという対象ではありません。

生活習慣病の改善などの健康効果に関する報告から、1日に少なくとも5~10g程度のビターチョコレート(1~2かけら程度)又はココア一杯(純ココアで約5~10g程度)を毎日続けることがよいと考えられています。

チョコレートやココアのカロリーは、含まれる成分の量などによって決まります。一般的に、ココアバター(油脂)を多く含むチョコレートの方がカロリーは高くなります。100g当たりのカロリーは、チョコレート550~600Kcalに対してココア(純ココア)は約360Kcalです。

嗜好品としての高カカオチョコレート

高カカオチョコレートは健康に良い効果があることを理解いただけたと思いますが、チョコレートは美味しいのでついつい食べ過ぎてしまうことが多いですよね。

先に述べたように、チョコレートやココアは嗜好品です。

一般的に嗜好品には「依存性」があります。人は砂糖や油脂を多く含む食品に常用癖を示す傾向があります。チョコレートは砂糖も油脂もどちらも含んでいますし、チョコレートの香りやテオブロミンは、脳に刺激を与え満足感、幸福感、リラックス感を与えてくれるといわれています。

適度に摂れば健康によいものであっても、過剰になると、逆に病気の原因にもなりかねませんので食べ過ぎにはご注意お願いします。

チョコレートを毎日続けるとなると、上記のような問題もあり、代わりの代用手段についても次回提案したいと思います!

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