お知らせ

2017/06/10

後房型フェイキックIOL ( ICL )

後房型フェイキックIOL手術は、前房型に対して、後房という虹彩と水晶体の間にレンズを移植して近視・遠視・乱視を治す方法です。

その代表ともいえる  ICL(Implantable Collamer Lens)後房型有水晶体眼内レンズ(フェイキックIOL) は既にご紹介しましたが、ここではその歴史についてお伝えしたいと思います。

ICLは1997年にヨーロッパでCEマークを取得し、2005年には米国FDAより認可を受けています。
ICLは日本国内で実施した臨床試験データを元に、2010年2月に厚生労働省より有水晶体後房レンズ(医療機器製造販売承認番号:22200BZY00001000)として日本でも承認されました。
アメリカのStaar Surgical社製です。

ICL はハイドロキシエチルメタクリレート(HEMA)とコラーゲンの共重合体「コラマー(Collamer)」と呼ばれる素材で作られています。Collamer(コラマー)は生体適合性の高い素材です。生体の異物として認識されにくいという特徴があります。他の眼内レンズもそうなのですが、特別なメンテナンスをしなくても目の中で曇ることはなく、長い間透明な状態を維持できます。

眼内レンズの寿命を気にされる方がいますが、レンズとしての機能を眼内で100歳過ぎでも果たすことが可能です。
ICL の特徴として、移植した後も必要に応じて取り出すことができます。ICLの手術を受ける前の状態に戻すもできますし、手術後に視力が変わってしまった場合は、レンズを交換して再矯正を行うことも可能です。

また、将来白内障になって手術が必要となった際には、ICL を摘出と同時に白内障手術をすることも可能です。

レーシックと異なり、ICLが「可逆的(元に戻せる)な手術」であることは、レーザーで角膜を削ることで視力矯正を行う治療法と大きく異なる特徴です。

2017年6月現在で、世界で70万眼以上にICL が移植されており、その安全性は確立されています。

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