専門医コラム

2016/06/02

日本人がお金を拾ってももらわない理由 中国での話題

今日はリラックスできる話題ですので、お気楽にお読み下さい!

2016年5月6日、中国のポータルサイト・網易(ワンイー)に、「なぜ日本人はお金を拾ってももらわないのか」と題する記事が掲載され、ネットユーザーがさまざまなコメントを寄せています。網易は中国三大ポータルサイトの一つです。

他人を思いやる助け合いの心

何故こうした話題をご紹介するかですが、日本人のように「拾ったものは交番に届けましょう」という教育をされているのは世界的に皆無だそうです。

私の知人がアメリカでお金を拾って交番へ届けたところ、警察官に怪訝な顔をされて、「何故わざわざ持ってきたのか? いらないなら私がもらっておくよ!?」と言われてそうです。これが世界標準で落し物は拾った人のものというのが常識なのでしょう。

この中国のサイトで、「なぜ日本人は拾った金をきちんと届けるのか」について日本人に聞いたところ、「お金をなくした人は焦っているはず。財布をなくしたらカードとかもあるから、もっと焦ると思う」、「お金を拾ったら交番に届けないと捕まるんだよ」という答えが返ってきたとのことで、その理由を「基本的な道徳心のほかに、明確な法律があるから」と結論付けています。そして、ネットユーザーに対して「あなたはどう思いますか?」と問い掛けています。

この報道に、中国のネットユーザーからは、「日本にいた時、14万円入った財布を駅の改札付近で落としたことがあるが、駅の遺失物預り所に届けられてた。私は日本人は信じるけど、中国人は信じない。」、「日本の免税店で中国人をだますのはみんな中国人だってニュースがあったばかり。日本人は中国人より信用できる。政治を除けばね。これを認めない人は客観的じゃない」、「こういうニュースを見るたびに、小日本がなぜわが国を倒せたのかがわかる」、「民度の問題」、「前に日本に旅行した時に富士山で財布をなくした。身分証とかも入ってて終わったと思ったよ。でも、夜になってガイドに『見つかった』って電話が入って、翌日、届けてくれたのは中学生くらいの子だった。しかも、『届けるのが遅くなって』と謝罪までしてたよ」といったコメントが寄せられていたそうです。

日本人としては誇りに感じる、嬉しくなる話だと思います。

病は気から

それ程、他国では世知辛いことが多いのでしょう。

日本も安全と言われていますが、昨今、痛ましい事件が報道されており、必ずしも全ての人を信頼できるわけではないでしょう。それでも他国の多くの場合のように、「他人を全く信用しない、まずは疑うことから」という精神状態が常に続くとしたら・・・。 すぐに "病気" になってしまいそうです(笑)

いろいろなことがあるにせよ、精神衛生上からは日本の人としての心優しい環境は世界からすると羨ましく思われているかもしれません。

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