専門医コラム

2016/08/02

人工知能での診療「20年以内に」7割 医師調査

眼科分野の診断、治療器械の進化は目を見張るものがあります!

1/1000mm 単位で角膜の調整を行うアイデザイン・アイ・レーシックはもちろん、緑内障検査や加齢黄斑検査に今や無くてはならない眼底三次元画像解析(OCT)検査など、ハイテク器械のオンパレードです。

OCT 黄斑

眼科に限らず医療現場での実感はどうでしょうか? 日本経済新聞 2016/5/28 に掲載された記事からご紹介します。

人工知能(AI)活用の可能性について、医師専用の情報交換サイトを運営する「メドピア」(東京)が医師約3700人を対象にアンケートしたところ、約7割が「20年以内に診療を担う時代が来る」と答えたと報告されました。

数値データの解析や難病の診断に有効との声がある一方、「医師と患者のコミュニケーションは将来も不可欠」との意見もありましたが、人工知能は近年急速に進化し、農業や製造業などさまざまな分野での本格導入に向けた研究も進められています。

アンケートはサイト上で本年5月上旬に実施され、人工知能が診療に参画する時代が来るかどうかに関し、その時期の見通しも含めて質問されました。

その結果、「10年超20年以内」が33%で最も多く、次いで「5年超10年以内」が23%、「5年以内」13%。20年以内を合計すると69%の医師がAI が診療のメインに置き換わる可能性を感じているようです。「20年超50年以内」は16%、「50年超100年以内」は6%で、「来ない」はわずか10%でした。

肯定的な自由記述としては「数値化やマニュアル化できる部分は早いうちに機械化できる」「専門性が必要な『希少疾患』では人工知能の方が正診率が高い」との指摘がありました。

一方で「インフォームドコンセント(説明と同意)や治療法の選択に関する話し合いは、やはり人と人のコミュニケーションが必要」「人工知能が間違いを起こした際の責任の所在など、法的・倫理的問題のクリアに時間がかかる」と慎重な意見も出されました。

さて、あなたは人間の医師か、人工知能を持つ機械か、どちらに診察を受けたいと思われますか?

”人工知能” 、と言う回答が増えるようでしたら、医師は転職を考える必要がありそうですね!?

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