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まぶたの下がり、眼瞼下垂が様々な病気に繋がることをお伝えしましたね (眼瞼下垂 NHKためしてガッテン)。 しかし、何故、まぶたの下がりで全身へ良くない影響が出てくるのか、今回は眼瞼下垂と全身への影響について、自律神経の見地から少し詳しくお伝えさせていただきたいと思います。
自律神経、すなわち交感神経と副交感神経の2つがバランスよくはたらくことで、健康を維持しています。
この2つの神経は、シーソーのように交互にはたらきます。交感神経がはたらいている時は、副交感神経はお休み。副交感神経がはたらいている時は、交感神経はお休み。
昼間は交感神経がはたらいて、活動しやすい状態にする。夜間は副交感神経がはたらいて、昼間の活動での疲労やダメージを回復する。
この2本立てで、健康を維持できるしくみとなっています。私たちの身体は生まれながらにして、上手く交感神経と副交感神経の2つがバランスよくはたらくことで病気から身体を守っているのです。
交感神経がはたらくのは、活動している時、緊張している時、ストレスを感じている時、など。おもに、昼間の活動中は交感神経が働いています。
まわりの状況に応じて、すばやく反応して行動できるモードです。戦に行くときの「臨戦態勢」状態、と私は患者さんへ説明しています。朝起きて、準備、通勤、仕事、勉強、家事、スポーツ、など、活動している時は、交感神経が優位に働いてるのです。
また、緊張やストレスを感じている時も交感神経。身体が過敏に緊張している状態をイメージください。
スピーチやプレゼンの前の極度の緊張や、苦手な上司に「キミは何をやってるんだっ!」と言われた時のストレスなどは、交感神経もかなり最高潮に高まっているでしょうね!?
自律神経は、全身の血液循環も調整しています。交感神経が過度に緊張すると、アドレナリンの作用が強まる影響で、血管が収縮します。ストレスなどにより交感神経の緊張が慢性化した場合、血管はたえず絞られた状態になり、全身で血行障害が生じます。血液は全身の細胞に酸素と栄養を送り、老廃物や体にとり込まれた有害物質を回収して排泄する働きをしています。血流障害によってこのサイクルが阻害されると、細胞に必要な酸素や栄養は届かず、老廃物や有害物質が体内に蓄積するようになります。組織に痛み物質がたまると神経を刺激して、体のあちこちに痛みをもたらします。また、発ガン物質が蓄積すればガンの発症に繋がります。こうして体内環境が悪化すると細胞の活力が失われ、働きも低下するために、全身倦怠や集中力の低下、不眠など、心身両面にわたる不調が生じます。血流障害が体に与えるダメージは実に多彩です。肩こりや頭痛、耳鳴りなどの不快症状だけでなく、脳梗塞や心筋梗塞など、致命的な病気も引き起こします。
眼瞼下垂が生じている場合、この交感神経の過度な緊張に繋がりやすいのです。
鼻と口に空気を通すと言われる "サランラップ" を貼り付けるとしたら・・・。その状態で昼間生活することになったとしたら、あなたは耐えられますか?
「窒息する!」、「一日も耐えられない・・・」と多くの方がお答えになります。
では空気に触れて呼吸している眼球の角膜はサランラップを張っても大丈夫でしょうか?
ソフトコンタクトレンズを装着するというのは、「角膜の呼吸を制限する」ことになります。このことに気付いていない方が多いですね。メーカーが「酸素透過性」を唱えているから安全だと勘違いされるのでしょう。
酸欠を人工的に作成するということは、交感神経の緊張を慢性的に高めることにも繋がります。夜、コンタクトレンズを外した時に、目が楽に感じる方が多いです。「やっとコンタクトを外してもらえた! これで息が出来る!!」と目はホッとしているのです。
近視のための視力不良で5年以上コンタクトレンズを使う予定の方には、私が近視手術をお勧めするのは「安全性」のためです。10年、20年、30年、目の酸素不足を慢性的に作ることが、全身の問題に繋がることを理解いただけたでしょうか?
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