専門医コラム

2016/10/24

週刊現代 10/29号、小栗へのインタビュー記事の誤報について

過日、雑誌『週刊現代 10/29号』第一回・目の病気の特集とのことで、出版社の担当記者の方から小栗が電話取材インタビューで意見を求められました。

電話で編集者の質問に答える形で、白内障緑内障加齢黄斑変性症への手術、薬剤の小栗の使用方針についてお答えしました。

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目は身体の一部であるということは小栗が常々患者さんへもお伝えしていることで、目の不調は身体の内臓に問題が生じている先行指標と捉えています。そのため、目の不調の原因となっている患者さん自身も気づいていない内臓の不調を発見するために全身スキャナー、アムサットを活用し、全身的な問題点を治療することが、眼疾患治療の近道となることを約45分ほどに渡り記者の方にお答えしております。

全てのインタビュー内容が小栗の発言と異なっているのではなく、白内障治療に関しては概ね小栗のコメントの趣旨がまとめられていると思います。

しかし緑内障の治療方針は次のようにお伝えしました。「治療が多くは生涯に渡り数十年という長期間に及ぶため、点眼薬の副作用は局所的にも全身的にも長期投与では高率に生じます。そのため出来るだけ薬の使用は控えて緑内障の原因と推測される全身問題の解決を重視しています。緑内障点眼薬は眼圧が高くて視神経萎縮が進行する場合は使用しますが、眼圧が落ち着けば一旦使用を止めて様子を見ることが多いです。一旦、緑内障点眼を開始した場合、死ぬまで続けないといけないと思っている患者さんが多く、病状が安定していれば副作用を出さないために、一旦点眼薬を止めることも検討したいと患者さんに伝えます。急性に眼圧が高くなるケースでは、眼圧上昇が生じている期間だけ、概ね数ヶ月だけ使用して、眼圧が下がれば一旦薬の使用を中止して様子を見ることもあり、状況に応じて薬の使用を加減します。」

しかしながら、小栗が緑内障患者さんへ「緑内障点眼薬を使用しない」と誤解を受けるような記載となっておりました。

さらに問題は、実際のインタビュー内容が現代医療否定特集に沿うように編集されているため、小栗が他の眼科医を非難するような言い方をしているように記載されていますが、そのようなことは一切言っておりません。「医療否定特集」であることを小栗は理解していたため、編集の際に間違えのない表現をするよう念を押しました。しかしながら、出版前に原稿確認がなく、当方の文章校正や確認ができないまま出版されております。そのため、多くの方に誤解を受けてしまい不本意ですが、こうした点をご注意いただき以下リンク記事をご参照ください。

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