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裸眼 視力1.5! 近視の人なら一度は憧れる、“よく見える目”。ところが、”よく見える” ことが、”良い目” という誤解がもとで思わぬ心身の不調をもたらすことがあります。現代人の生活環境にそぐわない「見えすぎる」状態でパソコンに向かうと、イライラしたり、肩がこったりすることも起こりやすいのです。
こうした不調は、眼鏡やコンタクトレンズを調整することで対応可能な場合が多いのです。
Aさん(50代)は、めまいと耳鳴り、目の奥の痛みと視力低下などに半年以上悩まされていました。とくにひどいのは、スマートフォンを見ているときに襲われる吐き気。内科や心療内科などを受診したのですが、原因がわからないままでした。
眼科を受診したところ、結果は単純なことでした。
“合わない強い度数の眼鏡を使い続けたことによる不調”。度数を落としたレンズに替えたところ、Aさんの症状は改善したのです。
脳外科や心療内科、精神科などでも原因がわからない症状の多くは、『眼鏡やコンタクトレンズの過矯正』や、『老視(老眼)の放置』で起こっていることが多いのです。
過矯正とは、その人の適正な度数よりも強い度数で矯正されること。近視の人も遠視になるので、常に目に負荷がかかっている状態になります。また、近距離が見えにくい老視を放置すれば、過矯正と同様に目に負荷がかかります。目の緊張は眼精疲労を起こし、肩こりや頭痛などの症状につながるのです。