乳癌を発症した有名人は数多いですね。
少し前には元テニス選手の「マルチナ・ナブラチロワ」さん、代表作『100万回生きたねこ』の絵本作家「佐野洋子」さん、タレントの「麻木久仁子」さん、おニャン子クラブの元メンバー「生稲晃子」さん。最近では、女優の「アンジェリーナジョリー」さんの予防的乳房切除は記憶に新しいですね。今年は、元女子プロレスラーの「北斗晶」さん、女優「南果歩」さん、女性キャスター「小林麻央」さんなど、残念ながら多くの方の名前が上がってきます。
乳癌の原因
乳癌にかかる人が増加している理由として、生活が豊かになり、食生活が欧米化してきたことがあげられます。特に動物性脂肪の多い食品(コレステロールが多い食品)を、幼児期から好んで食べるようになったことで、栄養状態がよくなり成長が早くなってきました。
その結果、日本人女性の初潮が早く、閉経が遅くなってきています。生理のある期間が長くなって、女性ホルモンの活動する期間が長くなっているのです。食生活が欧米化してきたことで、女性ホルモンの活動する期間が長くなったことが、乳癌にかかる人が増えてきている要因の一つだと指摘されています。
また、食生活が欧米化してきたことで、動物性脂肪の多い食品や高カロリーの食事が増え、肥満傾向になりやすくなっています。肥満と乳がんの関係は、明確ではありません。しかし脂肪組織には女性ホルモン(エストロゲン)を合成する酵素があります。標準体重よりも体重が重い人は、脂肪量も多いため、女性ホルモンが多くつくりだされています。また、閉経後の人の乳癌発症の要因として肥満が大いに関係があると考えられています。
アルコールの摂取は、ホルモン代謝に影響してエストロゲンの体内レベルを上げるため、乳癌のリスクを高めると考えられています。
純アルコールとして1日25g以下に抑えるようにし、ビールなら中ビン1本、清酒なら1合、ワインならグラス2杯までとし、習慣的な飲酒は控えるべきです。
乳癌は、昨今の研究によってエストロゲンの過剰な分泌が関係しているといわれています。このエストロゲンの分泌を促すのが、ストレスや不規則な睡眠、食事に原因があるのではないかと考えられています。
女性は男性よりもストレスによるホルモンバランスの乱れが大きいとされており、ストレスを感じた時の身体に出る変化も大きいようです。乳がんの発生率が高いと言われる職業には、教師やOL、経営者があげられます。これらの職業は、男女の優位性があまりなく、女性でも激務をこなす方が多い職業ですね。
ストレスがたまると、外的な要因でストレスを解消しようと働きます。暴飲暴食や不規則な時間の飲食、偏食などです。経験ある女性は多いのではないでしょうか? 乳癌の原因の一つとしてコレステロールも挙げられており、ストレスがたまってコレステロールの多い食事を過剰に摂取してしまうことも原因となるのです。
最近いくつかの乳癌に関連ある遺伝子が発見されていますが、欧米人に比べて日本人は少ないと報告されています。親、兄弟、子供に2人以上、1人でも閉経前に乳癌にかかられたり、他に卵巣癌の方がいたりと血縁者で乳癌やその他の癌に罹られた人がいる方はさらに注意が必要です。
癌そのものが遺伝するというわけではなく、乳癌になりやすい体質が遺伝するためだろうと考えられています。生まれつき持っている遺伝子の中に、乳癌になりやすい体質をつくる要素が含まれているという意味です。
さらに、女性は衣食住すべての環境を引き継いでいく能力(食生活のパターンや味覚など)が高いため、乳癌の家族歴がある方は注意が必要です。
目との関連は?
こうした習慣は全て目とは無関係ではあり得ません。乳腺にも眼球にも同じ血液が流れているからです。乳癌が発症する前に、軽くとらえられがちですが「ドライアイ」、「アレルギー性結膜炎」、「瞼裂斑」など、全身の免疫力低下と考えられるサインが出ている可能性が高いと考えます。
また、乳製品と乳がんとの関連は様々な研究報告がされています。過去のコラムでも紹介しておりますので以下も是非ご参照ください。
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