乳癌の予防法として、和食中心の食生活やウォーキングなどの運動が推奨されています。今回は、食生活について癌予防に効果のあると言われる食材をご紹介したいと思います。日常生活のちょっとしたコツで予防効果が期待できますので、参考になさってください。
乳癌の予防法として、和食中心の食生活やウォーキングなどの運動が推奨されています。今回は、食生活について癌予防に効果のあると言われる食材をご紹介したいと思います。日常生活のちょっとしたコツで予防効果が期待できますので、参考になさってください。
従来日本人は動物性蛋白よりも、大豆などの植物性蛋白を主に摂取していました。
大豆には、イソフラボンという成分が含まれていて、「植物エストロゲン」ともよばれています。イソフラボンは、エストロゲンの体内濃度が高い時には、エストロゲンと拮抗して働き、その作用を弱めると考えられえています。
欧米に比べて日本人の乳癌が少ない理由の一つは、味噌、納豆、豆腐などの大豆製品からイソフラボンを日常的に摂取しているためではないかという説が有力です。乳癌に限らず、味噌が放射性物質や癌に対して有効であるという研究がされており、次回のコラムでもご紹介したいと思います。
みそ汁の摂取と乳癌の発生率を調査したある研究では、みそ汁をあまり飲まない人の乳癌発生率を1とした場合、1日2杯飲む人は0.74、1日3杯以上飲む人は0.6と発生減少率がみられたと報告されています。
穀類由来の食物繊維には、コレステロールを下げる働きや、肥満を防ぐ働きがあります。コレステロールの摂り過ぎや肥満が前述したように、乳癌の原因につながると言われています。食物繊維を摂ることにより、予防効果が期待されます。
食物繊維は胆汁酸を構成するコレステロールを排出するだけでなく、食品成分中のコレステロールそのものも吸着して体外に排出し、結果的として小腸から吸収されるコレステロールの量を抑える働きがあります。体内では不足したコレステロールを補うため、蓄えられた過剰のコレステロールを利用する事から、血中のコレステロールが低下します。
魚油には、EPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)といった成分が豊富に含まれています。EPAやDHAの摂取が乳がんの予防に働くといわれています。
青魚のDHAは有名です。私のオススメは亜麻仁油です。亜麻仁油には魚のそれより断然豊富なオメガ3系脂肪酸の一種α-リノレン酸が多く含まれています。私は毎日、良質の亜麻仁油を摂取するようにしていますが、一般的に入手しにくいことが難点です。
アメリカ国立癌研究所(NCI)を中心としたデザイナーフーズプログラムの中で、動物実験により癌予防に寄与する効力の食品ランキングがあります。
その中で、野菜は上位を占めていて、キャベツ、玉ねぎ、ナス科(トマト、ナス、ピーマン)、アブラナ科の植物(ブロッコリー、カリフラワー、芽キャベツ)、ネギなどがあげられています。
野菜の効能については、「野菜の毒」も重要と言われています。
先に述べた米国のデザイナーフーズプログラムには、癌予防に効果が期待される食品の一つとして、かんきつの記載があります。米国がん研究所は癌とかんきつ摂取の関係が逆相関を示し、かんきつが癌予防に効力のある食品と結論づけています。かんきつ類として、オレンジ、レモン、グレープフルーツがあげられています。
疫学的研究から、癌予防に有効とされているかんきつ含有発癌抑制成分は、d-リモネン、リモノイド類、ヘスペリジンであると考えられています。ゆずは国産のかんきつですが、これらの成分を全て含んでいます。輸入品には農薬が多いため、可能な限り国産の無農薬品をお勧めします。
きのこ類に含まれるβグルカンなどの多糖類はナチュラルキラー細胞の活性を高めることで癌細胞の増殖を抑制することが知られています。
効果的な摂取方法は、なるべく多くの多糖類を含むきのこ類を複数摂取することです。ブナシメジやナメコ、エノキダケの摂取により、胃がんになる確率が優位に減少するという研究結果もあります。
これまでに紹介した「チャコール・ダイエット」ですが、ダイエットだけでなく免疫力を高める効果も期待されます。日常的に炭を食べていた炭職人は「病気知らず」と言われていた歴史もあり、特に西洋食中心の方には効果が期待出来る簡単な方法です。
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