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水銀に関連する有名な疾患が「水俣病」です。
「メチル水銀中毒症」ですが、有名でもあり重金属と健康の関連を考える場合に重要ですので水俣病についてお話しさせていただきたいと思います。
有機水銀のメチル水銀が体内に蓄積して中毒となった場合、主に中枢神経系が障害されます。「メチル水銀中毒症」です。
これが公害によって引き起こされた場合、すなわち公害病と認定された場合は特に「水俣病」(英語: Minamata disease)と呼ばれます。
公害病では工場等から外部環境に排出されたメチル水銀が食物連鎖によって魚などに生物濃縮されます。それを経口摂取することで人間に発症します。
妊婦が摂取した場合、胎盤を経由して胎児にも影響します。先天的に同様な障害を持つ赤ちゃんが生まれることがあり、「胎児性水俣病」と呼ばれます。
ただし、職業病の場合は「水俣病」とは呼びません。
主に腎臓が障害される無機水銀中毒症、あるいは、企図振戦、歯肉炎・口内炎、精神症状が3大主徴の金属水銀中毒症も水銀中毒症の種類です。しかし病態が異なるため「水俣病」とは呼ばれません。
とはいえ外部環境に排出された無機水銀がメチル化し、生物濃縮をしている例が世界各地で確認されています。そのため水銀汚染の公害病の議論の中でこれらが水俣病と共に扱われる場合もあります。
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