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メチル水銀中毒症は前述のように、いくつかの症状が同時に現れることもあり、軽度の場合には臨床症状だけで識別診断するのは困難なことが多いです。
臨床症状の程度は、メチル水銀の曝露量に依存すると考えられます。
劇症型と呼ばれる、発症後急激に症状が悪化し激しい痙攣や神経症状を呈した末に死亡するタイプがあります。高濃度汚染時期に大量のメチル水銀を摂取し続けた患者さんに認められます。
有機水銀を使用する労働者に見られた有機水銀中毒症に、ハンター・ラッセル症候群があります。劇症型の臨床症状は典型的なハンター・ラッセル症候群に類似しています。これが水俣病原因物質究明の決め手となりました。
劇症型には至らないレベルのメチル水銀に一定期間曝露した場合には、軽度の水俣病や、慢性型の水俣病を発症する可能性があります。
メチル水銀中毒症は、重症例はもちろん、軽症であっても感覚障害のため日常生活に様々な支障が生じます。
細かい作業が出来ない、作業のスピードが落ちるといった症状です。感覚が鈍くなるために、怪我をしても気付かず、傷口が広がったり菌が侵入し様々な感染症を起こしやすくなる原因ともなります。
こうした様々な神経症状は、実は水俣病以外の「水銀」の問題として多動症や精神疾患にも関連しているとも言われています。
ADHD (Attention Deficit Hyperactivity Disorder) は、不注意(集中力がない)、多動性(じっとしていられない)、衝動性(考えずに行動してしまう)の3つの症状がみられる発達障害のことです。子どもだけでなく、大人での発症も問題となっています。ADHD の患者さんに重金属、特に水銀を体外へ排出する治療を行うと、症状が軽快する実例も示されています。
当院でも重金属排泄目的の漢方薬の投与、高濃度ビタミンC点滴、キレーション点滴など、体内に蓄積した水銀を出来るだけ体外に排出する目的の治療を行っております。
また水銀と糖尿病との関連も注意が必要です。
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