専門医コラム

2017/09/23

オメガ3

O:   「アトピー性皮膚炎の根治療法は、まず食事をできるだけ野菜や果物の多いものにかえ、消化の負担を減らすことが大切です。消化が良くなれば身体に毒素を残さずに『完全消化』に繋がるからです。」チャコ: 「特に牛肉、豚肉、マトン、鶏肉といったかゆみの原因となる動物性タンパク質を多く含むものを避ける必要があるでチャコ!  また、サフラワー油(べに花油)、サンフラワー油(ひまわり油)、コーン油、大豆油、ナタネ油といったリノール酸の多い油料理を出来るだけ避けるでチャコ。」

O:   「炒め物にするより、水炊きにするという、ちょっとした工夫がアトピーを改善してくれるのです。 そしてオメガ3の不飽和脂肪酸の摂取を意図的にもっと増やし、オメガ3とオメガ6の比率をできるだけ、ω3:ω6=1:1~4に近づけることがコツです。」

チャコ: 「こうすることによってアトピーはもちろん、いろいろな病気の予防になり、また治療にもつながるのでチャコね?」

O:  「オメガ3のα-リノレン酸、またそこから代謝されてでてくるEPA、DHAは、背中の青い魚に多く含まれます。肉を食べるのなら、魚にかえてみてはいかがでしょう? しかし、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシなどの青魚は、特に重症のアトピー患者さんにはあまりすすめません。 なぜなら、魚油はヒスチジンという必須アミノ酸を多く含んでおり、それは痒み(かゆみ)をおこすヒスタミンの前駆物質だからです。 そして、ヒスチジンは亜鉛を体外に排泄する作用があります。亜鉛は皮膚にとって非常に重要なミネラルです。しかし、だからといって、亜鉛も摂りすぎてはいけませんが!」

チャコ: 「小栗ドクターのコラムにも記載されていますが、最近、魚は海洋汚染のために水銀などの有害重金属を含んでいる危険性もあるでチャコ。 小栗ドクターは、特に深海ザメのエキスやオイルなどは勧めていませんね。」

O:   「そうですね。 特に痒みの非常に強いアトピー患者さんは、症状が軽快するまでは、青魚は積極的には摂らないほうがいいかもしれませんね。 しかし、そういったものを食べて痒みが悪化しなければ、オメガ3を取る意味で食べてもらっても大丈夫だと考えます。 肉、ハム、ソーセージ、チーズなどより遥かに安全だと思います。 そして、アトピーが治っていくにつれて、青魚を食べても痒みは出にくくなります。 しかし、食べるのであればアトピー症状が強いときは白身の魚にしておいた方が無難ですね。」

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