専門医コラム
2017/09/28
アトピー、エイコサノイドにも善玉、悪玉が!!
エイコサノイドにも善玉、悪玉が!!
チャコ: 「頭痛にも、栄子さん(エイコサノイド)は関係する物質ですね! この生化学の勉強で小栗ドクターも頭痛を起こしたようで、何せ、赤点の実績ですから、皆さんも無理に読まなくてよいでチャコ!」
O: 「・・・チャコーシェルくん、これ以上、余計なことは言わないように! 本題に戻りますよ!! ホルモンの作用の説明をする際に、“拮抗(きっこう)” という言葉が良く使われます。
例えば、糖尿病では “インスリン” が大切ということは良く知られています。インスリンは糖の代謝にかかわるホルモンで血糖を下げる作用があります。これと反対に血糖を上げるホルモンもあります。グルカゴンです。インスリンとグルカゴンは互いに反対の作用を行いながら血糖を調節しています。このように、お互いが反対の作用を持って、血糖調整するような働きを“拮抗” と呼んでいるのです。」
チャコ: 「拮抗とは、反対の作用ということですね。お互い反対作用のものが必ず存在して、上手くバランスを取っているんでチャコな!」
O: 「その通りです。エイコサイノイドにもいろいろありますが、それぞれの役目があります。拮抗しながら、細胞レベルで刻一刻と隣接する細胞や組織のミクロ的環境調整を休むことなく対応しているのです。 実に働き者です。チャコーシェルくんのようですね!」
チャコ: 「・・・先生、反撃に出たでチャコか!? チャコも働き者・・・だと思うでチャコ!?」
O: 「はい、でも働き者でも、“良い働き者”、“悪い働き者” の2種類があると思ってください。もちろん、チャコーシェルくんは、身体の解毒をしてくれる、良い働き者です!!
エイコサノイドも、“良いもの(善玉)”、“悪いもの(悪玉)” に分けてみましょう。炎症を緩和させる抗炎症作用を持つものを“善玉”、炎症を悪化させる作用のあるものを“悪玉”、というように分類しますね。専門的にはそう簡単には二つに分けられないのですが、おおむね以下のように、善玉、悪玉をご理解ください。」
- 善玉エイコサノイドの作用
抗炎症性、血管拡張、血小板凝集抑制、免疫力増強、がん抑制、アレルギー症状寛解
- 悪玉エイコサノイドの作用
炎症性、血管収縮、血小板凝集促進、免疫力低下、アレルギー症状増悪
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