専門医コラム

2017/10/19

玄米信仰

小栗:O  チャコーシェルくん:チャコ

O:   「私も玄米は好きで、白米よりは玄米を選択するようにしています。マクロビオティックの方はひたすら玄米を食べている方が多いのですが、私が診察する患者さんでは“元気がない”方が多いようにも思われます。」

チヤコ: 「なぜでチャコ?」

O:   「玄米食の専門家ではないので私の個人的な経験と意見としてお伝えします。人によってはひどい便秘をおこすことさえあります。体調をくずすこともあります。 また、玄米にはフィチン酸が多く含まれており、そのフィチン酸がマグネシウムと結合して、非常に大切なマグネシウムの吸収が邪魔されることもあります。また、玄米にこだわり過ぎて、“玄米を食べないと生きていけない”と思いこむほど、反対に“ストレス”になっている場合もあるように感じています。」

チヤコ: 「確かに、“玄米食べているから健康なはず!”と信じ切っている方も少なくないような・・・。」

O:    「白米に比較すると天然のミネラル成分も多く、その点は良いと思います。しかしアトピーを含め、喘息、花粉症などのアレルギー性疾患をもっている人は避けた方が無難でしょう。自然派として、アトピーにも玄米食をすすめる方がありますが、良くお考えいただき玄米を選択してください。他の病気には玄米食はいいかもしれませんが、アトピーには禁忌だと思います。 」

チヤコ: 「玄米も使いようでチャコな! ほかにも米系だともち米などもあるでチャコ。」

O:   「はい。モチ米、ヒエ(稗)、アワ(粟)、キビ(黍)ともなると、もっとタンパク質を含んでいますので、さらに良くない場合があります。」

チヤコ: 「でも小栗ドクターは白米よりもヒエ、アワ、キビを勧めていますよね?」

O:   「ミネラル的なことを考えると、アレルギーの軽い方が食べるなら白米よりも推奨します。しかし、重症なアトピーとなると話は別で、タンパク質を出来るだけ減らすべきだと思います。また、モチ米からつくるオカキ類もひかえたほうが賢明です。」

チヤコ: 「フムフムでチャコ!」

O:   「アトピーでなくても米類を食べた後に身体にかゆみが出る方は、これらの点に注意をはらった食事をしてください。必ず快方に向かいます。症状が軽快すれば、やがて普通の精白米も食べても、悪化しない時が来ます。最初は辛い食事制限と思われるかと思いますが、少しでもかゆみの軽減実感が得られると、“ストレス”が“希望”に変わります! 前向きにがんばってほしいと思います!」

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