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抗酸化作用を持つ治療としては、高濃度ビタミンC点滴やオゾン療法なども知られています。中でも水素の強みは「善い活性酸素には作用せず、悪いほうにだけ働きかける」という特徴です。そのため、水素はいくら取り込んでも副作用がなく、薬品や化粧品と併用しても全く問題がないと言われているのです。
2015年3月、NHKテレビのニュースで「体内の活性酸素を水素が除去」の報道がされました。
『細胞が活性酸素によって、酸化されて傷つくと、老化や病気の原因になる』ことが明らかにされています。
この報道で紹介されている日本医科大学の研究グループの実験内容は、前述の太田教授(当時、日本医科大学教授)が米国医学雑誌の『ネイチャーメディシン』に発表され、世界的に注目を集めるようになってきました。
その後、医学研究が急速に進み、現段階で以下のような疾患で「分子状水素の効果」が期待できるとされています。
組織 | 代表的疾患 |
脳神経系 | 脳浮腫、認知症、外傷性てんかん、パーキンソン病、アルツハイマー、脳血管攣縮 |
眼科 | 緑内障、網膜動脈閉塞症、網膜静脈閉塞症、白内障、ドライアイ、黄斑変性 |
鼻 | 花粉症、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎、嗅覚障害 |
呼吸器 | 肺炎、肺気腫、感染症、慢性閉塞生肺疾患(COPD)、気管支喘息、呼吸窮迫 |
循環器 | 心筋梗塞、脳卒中(脳梗塞)、動脈硬化、高血圧症、血管撃宿、再灌流傷害 |
消化器 | 胃潰瘍、潰瘍性大腸炎、逆流性食道炎、急性胃粘膜傷害、クローン病、ベーチェット病、肝炎、肝硬変、膠炎、黄疸 |
泌尿器 | 糸球体腎炎、薬物性腎障害 |
血液系 | 異常ヘモグロビン症、敗血症、薬物性貧血、播種性血管内凝固、出血性ショック |
内分泌系 | 糖尿病、肥満、メタボリックシンドローム |
皮膚 | アトピー性皮膚炎、日光皮膚炎、火傷、しわ・ジミ・ソバ力ス |
支持組織 | 関節リウマチ、変形性膝関節症、膠原病 |
その他 | がん、手術侵襲、食中毒、放射線傷害、化学物質過敏症、シックハウス症候群、痛風、自己免疫疾患、花粉症 |
これらは活性酸素が関係する疾患です。水素が医療分野で更に臨床応用されると、多くの疾病に対して朗報が増えるのではないでしょうか?
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