専門医コラム

2015/04/03

現代生活は人類を「眼球過剰成長病」に!!

昨日のブログに紹介したように、ヒヨコの実験から、目隠しをしたほうの眼球が近視と同じ状態になりました。ですから成長期の眼が正常に発育するためには、適切な光刺激が必要だと考えられています。では、ピンホール眼帯では光刺激が入るのに、なぜ近視になってしまうのでしょうか。

 

多くの方が、視機能を「視力」だけだと思っているのではないでしょうか。ところが、視力は視機能の一部であって、「視野」も視機能の重用な要素を占めているのです。ですから、モノが見えて、光刺激があったとしても、ピンホール眼帯によって周辺部分の視野が制限されてしまうと、眼球が正常に成長せず、必要以上に眼球が伸びて近視化してしまうのです。

 

近視とは、「眼球過剰成長病」です。

 

ピンホールと同じような視野が狭い状態のひとつが、「室内中心の生活」です。いつも決まった自分の部屋や、狭い空間にいると、生活活動に必要となる目視距離(眼でモノを見る距離)50㎝程度まで。近くを見る作業が生活の主体となり、「視野」を使う必要がなくなってしまうのです。勉強すると近視になりやすいといわれるのは、教科書などの狭い範囲を長時間凝視し続けるため、視野を制限してしまっているのです。携帯電話の狭い画面の長時間見続けたり、小さな画面でゲームをやり続けると目が悪くなるというのも同じ原理です。

 

さらに、子どもの姿勢も眼に大きな影響を与えます。たとえば姿勢が悪く、体の左右のバランスが崩れていると無意識のうちに片目でしかモノを見なくなってしまいます。当然、そうなるともう片方の眼はあまり使わなくなってしまい、先述の実験のような「①使わない眼は近視化する」状態になってしまいます。

 

ストレス(交感神経過緊張)」も視野の広さに影響を及ぼします。気分が優れないとき、たいてい人間は眼の動きが悪くなってしまい、視野制限をかけてしまっているのです。また、ストレスは免疫力を低下させ、気づかないうちに眼に大きなストレスをかけてしまい、正常な眼球の成長に影響を与えてしまいます。家庭や学校でストレスが多くかかる現代の子どもたちにとって、日ごろの生活習慣を見直す必要があるのです。

 

 

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