専門医コラム

2016/04/05

「寝るだけダイエット」驚きの効果!!

当院の内科顧問医である左藤桂子医師の記事(SORA 2016年4月号)を紹介いたします。

念のため左藤医師の経歴を記載します。

「佐藤桂子ヘルスプロモーション研究所」所長。日本肥満学会、日本内科学会、日本糖尿病学会、日本プライマリケア連合会所属。これまで多くの症例を診て、糖尿病になる前に体重オーバーの時期があることに気がつき、体重コントロールの重要性を提唱。診療所所長として在宅医療に従事しつつ、予防医学、ゲノム診断、生活習慣病などの啓蒙活動を行っている。著書の『ダイエット外来の寝るだけダイエット』(経済界)が好評を博す。

以下、記事からの抜粋ですがお役に立てば幸いです!

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「春眠暁を覚えず」という言葉のとおり、春は寝床が恋しい季節。その眠り方を整えるだけでダイエットにつながるという耳よりなニュースがある。

日本人の5人に1人は「睡眠に満足していない」

厚生労働省のデータによれば、20~70代の男女7123人のうち、1週間に3回以上「睡眠時間が足りなかった」と答えた人は、男女ともに約4人に1人、「睡眠全体の質に満足できなかった」と答えた人は、男女ともに約5人に1人という割合でいる(平成25年「国民健康・栄養調査」の結果より)。これは、多くの人が自分の睡眠に不満を抱えているという証拠だろう。

じつは、グッスリ眠れないことは、精神的なことだけでなく肉体的なダメージとも密接に関わっている。その一つが「肥満」だ。「肥満に悩んでいる人は、正しい睡眠を取れていないケースがほとんどです」と話すのは、医師の左藤桂子さん。

左藤さんは、勤務していた病院の「ダイエット外来」で、30年間に延べ3万人以上の患者に対し、“痩せるお手伝い”をしてきた肥満外来の専門医。左藤さんいわく、「健康的に痩せるためには、栄養面や運動面の指導も欠かせません。ですが、その一方で正しい睡眠が取れていない人は、食事制限やエクササイズの努力を重ねても、ダイエットには成功しないのです」とのこと。どうやら、「睡眠」と「肥満」は、想像以上に深い関わりを持っていたのだ。

グッスリ眠ってしっかり痩せる「3・3・7睡眠法」とは?

『ダイエット外来の寝るだけダイエット』の著者でもある左藤さんは、正しい睡眠を取ることで、ぐっすり眠って健康的に痩せる「寝るだけダイエット」を提唱している。寝るだけダイエットを実践した人のなかには、睡眠を改善しただけで「半年で5㎏」痩せた人もいるという。

なぜ、毎晩、ぐっすり眠るだけで痩せるのだろうか。──その疑問を解くカギとなるのは、私たちが眠っている間に脳から分泌される「成長ホルモン」だ。

成長ホルモンには、大きく分けて「疲労を回復する」「脂肪を分解する」という二つの働きがある。左藤さんによれば、「ぐっすり眠ることで成長ホルモンが十分に分泌されれば、ひと晩に300キロカロリーの脂肪が分解されます」とのこと。300キロカロリーは、ご飯で換算すると1.5杯分。つまり、熟眠するだけで毎晩1.5杯分のエネルギー量を消費できる計算になるのだ。成長ホルモンが別名「痩せホルモン」と呼ばれる理由は、しっかり分泌されることで、私たちの体内にある脂肪を分解する役割を担っているからだろう。

ぐっすり眠って痩せるための「正しい睡眠」とは、どのような眠り方か。左藤さんが考案したのは、「3・3・7睡眠法」という眠り方だ。「3・3・7」とは次のとおり。

【3】眠り始めの「3時間」は中断せずにまとめて眠ること

【3】夜中の「3時」には眠っていること

【7】1日のトータル睡眠時間は「7時間」を目指すこと

眠り始めの3時間は成長ホルモンが集中して分泌される、夜の10時から夜中の3時くらいまでの時間帯に成長ホルモンが分泌されやすい、長すぎても短すぎても睡眠の質は下がる、という根拠から編み出されたのが「3・3・7睡眠法」だ。正しい睡眠を取って、成長ホルモンを十分に分泌させれば、痩せるだけでなく、日中にダメージを受けた身体もしっかりリセットされて翌朝は元気になる、というわけだ。

そのほかにも、正しい睡眠を取るためには、寝室環境を整えることも一助になるという。左藤さんに聞いた、寝室環境を整える6つのルールを紹介しよう。

(→ 以下、全文は 「寝るだけダイエット」驚きの効果!! をご参照下さい☆)

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