専門医コラム

2017/05/04

糖尿病治療 経口血糖降下剤の盲点

経口剤を使う治療は、糖尿病治療の中でもっとも一般的な治療法です。

糖尿病治療薬の3タイプ

糖尿病治療薬は大きく分けて3タイプあります。

① 体内でのインスリンに対する抵抗性を改善することによって効果を出す

② 食後、急激に血糖値が上がらないように改善するもの

③ インスリンそのものの分泌を促進するもの

そのなかでも③のタイプは良く使用されます。多くの人が使用しているスルホニル尿素剤(SU)は、日本では治療の第一選択薬として処方されています。

米国糖尿病学会(ADA)と欧州糖尿病学会(EASD)が合同で発表した糖尿病の治療アルゴリズムでは,2型糖尿病患者への第一選択薬としてメトホルミンが推奨されており、国や地域によって第一選択薬に違いがあるようです。

2012年11月第9回国際糖尿病連合西太平洋地区会議(IDF-WPR )/第4回アジア糖尿病学会(AASD)学術集会で、高知大学医学部の藤本新平氏は,「第一選択薬はインスリン分泌促進薬に」の立場から解説し,インスリン分泌促進薬を使用することで,より効果的な治療が行えると述べた。インスリン分泌障害をきたすβ細胞の機能低下は,2型糖尿病の発症前から徐々に進展し,発症後もさらに低下するが,インスリン分泌促進薬による治療は,このような病態に対して矛盾のない治療だとした。2型糖尿病患者に対するDPP-4阻害薬の効果を検討したメタ解析によると,BMIが低い日本人患者では,非日本人患者よりもHbA1cの低下度が大きいという結果が得られており,非肥満患者に対する高い有効性も示唆されている。また,SU薬は空腹時高血糖に,DPP-4阻害薬は食後高血糖に対して有効であり,それぞれが異なる作用をもつため,患者のインスリン分泌低下の程度に応じて,両者の用量を調節して併用することも可能であるとした。一方,インスリン抵抗性改善薬であるチアゾリジン薬では,女性での骨折リスクの増加や,膀胱癌リスク,心不全リスクの増加などが懸念材料とされている。なお,大規模臨床研究UKPDS 80ではインスリン分泌促進薬によって心血管イベントおよび心血管死が抑制されるという結果も得られているが,藤本氏は「動脈硬化に関連するイベントの予防において,どのOADに利点があるのかについては,現在のところ明確な根拠はない」と述べたうえで,「総合的に判断するとインスリン分泌促進薬が第一選択薬として適しているのではないか」と発表されています。

SU剤は経口糖尿病薬の中でもっとも危険?

糖尿病治療薬=SU剤ともいえるほど一般的な薬で、日本で良く処方されていいる薬です。

この薬は膵臓に負荷をかけてインスリンを出させる作用があります。

先に述べたように、Ⅱ型糖尿病の場合、大きな原因は食事やストレスなどの生活習慣によって血糖値が高い状態が慢性的に引き起こされている点です。何とか血糖値を下げようと、膵臓は懸命にインスリンを分泌しようとして疲弊しています。血糖値が高い人の膵臓は、働きすぎて疲れているのです。

疲れの原因を改善して、休めてあげる必要があります。十分休息して元気になれば、膵臓は回復して、再びインスリンを分泌できるようになります。

しかし、SU剤はこの披露した膵臓に「ムチ打つ」ことで、無理やりインスリンを出させるのです。最初は効果的でも、原因を改善せずにムチを打たれ続けては、やがては燃え尽きてしまうでしょう。

燃え尽きてしまうと、いくら休めてあげても膵臓は機能を回復できません。橋爪勝先生は、SU剤を長く使ってきた患者さんほどダメージが大きく治りにくいと経験を述べておられます。

SU剤に限らず、多くの薬には同様の作用があり、使い続けると臓器が披露してしまい、効果が出なくなる、すなわち "臓器がくたばってしまう"、という副作用を考える必要があります。

緑内障薬は・・・

長期投与となりやすい眼科分野の薬に緑内障薬があります。

緑内障は生涯点眼を続けなければいけない、と医療機関で説明を受けている患者さんも多いことでしょう。ここでは詳しく述べませんが、眼圧を下げるために何らかの負荷を目に与えているのです。注意が必要なことは言うまでもありません。

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