専門医コラム

2017/10/08

アトピーに危険 マーガリン

小栗:O  チャコーシェルくん:チャコ

マーガリン (トランス脂肪酸)

チャコ: 「ではマーガリンはどうでチャコ?」

O:    「バターよりコレステロールが少なく健康にいいと、いまだに信じている人がいます。しかし、マーガリンは非常に危ない油です。常温では液体である大豆油やコーン油といったリノール酸を多く含む油を原料としています。そこに水素を添加し、天然の油であるバターやラードのように常温でも固体を保つ飽和脂肪酸に変えたものがマーガリンやショートニングです。化学式は同じでも、トランス型といって、天然にはごくわずかしか存在しない油なのです。」

チャコ: 「本来は存在しないものなのでチャコか?」

O:    「本来は殆どない物質と思ってください。ですから、天然には人類が摂取しなかったはずの油なのです。」

チャコ: 「人口産物でチャコな!」

O:    「必須脂肪酸としての機能がないため、単なるジャンク油として体内で消費されます。かつその消費に大量にビタミン、ミネラルが使われてしまいます。大事な財産が浪費されると思ってください。」

チャコ: 「放蕩息子でチャコ・・・。」

O:    「さらにアトピーにとって重要な欠点があります。このトランス型放蕩息子は悪玉エイコサノイドの一つであるプロスタグランジンE2の産生を増やしてしまうのです。そのため善玉エイコサノイドに属するプロスタグランジンE1、E3の産生を抑えてしまいます。」

チャコ: 「悪さをして財残を浪費して、さらに善玉をやっつけるとは、とんでもない放蕩息子でチャコ!!」

O:    「そのため、アトピーはもちろん、様々な炎症を悪化させます。さらに、不自然なトランス型構造の油は、細胞膜をつくるための材料とはなれません。かえって細胞膜を弱らせ、有害物質の細胞内浸入を容易にしてしまうのです。つまりバリア機能を弱めてしまうのです。」

チャコ: 「・・・とんでもない不良油でチャコ! でも、日本にはマーガリン製品があふれているでチャコ。」

O:    「この不良油、トランス脂肪酸の制限がない先進国は日本くらいのものです。まさに不思議の国・日本なのです。」

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