専門医コラム
2015/06/28
近視は緑内障になりやすい! お子さんの近視、悪くなっていませんか?
緑内障とは
- 日本での成人の失明原因の第一位
- 自覚症状が少ない
- 7割〜8割が眼圧は正常値
- 正常眼圧緑内障が多く、眼圧を下げるだけでは治療が不十分
- 眼圧以外に視神経が痛む原因がある
- 全身的な治療の必要性
緑内障とは、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経という器官に障害が起こり、視野(見える範囲)が狭くなる病気のことです。治療が遅れると失明に至ることもあります。
症状
徐々に見える範囲が狭くなっていきます。しかし、その進行は非常にゆっくりです。両方の目の症状が同時に進行することは稀で、病気がかなり進行するまで自覚症状はほとんどありません。
緑内障の治療方法
一度障害を受けた視神経は元には戻らないため、2015年現在では、緑内障を完治させることはできないとされています。
したがって、緑内障の治療は、視神経がダメージを受けてこれ以上視野が狭くならないように、保険診療では眼圧を下げることのみ行っています。
1 )緑内障の検査
緑内障は、眼圧検査、眼底検査、視野検査等で診断されます。定期検診などでいずれかの検査に異常があった場合、必ずもう一度眼科医の診察を受けるようにしましょう。
2 )点眼薬による治療
眼圧を下げる目薬を点眼します。具体的には、房水の産生を抑える効果がある薬や、房水の流出を促す効果がある薬を点眼して、眼圧を低下させます。もともと眼圧が高くない人でも、眼圧を下げることによって、病気の進行を抑える可能性がありますが、副作用も比較的強いため慎重に使用する必要があります。
3 )外科的療法による治療
点眼薬を使っても、視野の欠損が進行する場合には、外科的治療を行います。
レーザー療法
開放隅角緑内障に対して、レーザーを房水が排出される部分(線維柱帯)に照射し、房水の流出を促進し眼圧を下げます。
線維柱帯切除術
手術で線維柱帯の一部を取り除いて房水の排出路をつくり眼圧を下げます。
4)活性酸素
身体は全ての臓器がご自身の血液で栄養・代謝されています。この代謝能力を高めて視神経の新陳代謝を改善する、『治し力』を高めることが緑内障の治療に繋がります。そのためにも血液の”サビ”を減らす、活性酸素対策が有効と考えられます。
近視の予防も含めて、将来の眼疾患予防のためには何よりも子どもの時から『活性酸素をためこまない!!』という生活習慣をお知らせしたいと考えています。その生活習慣に関しては過去のドクター•ブログでも何度か取り上げていますので是非ご参照下さい!
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