前回に引き続いて、MRIの検査費用についてお伝えいたします。
前回に引き続いて、MRIの検査費用についてお伝えいたします。
MRIは保険適用するのとしないのでは、患者さんの負担額に差が出ることは他の診療、検査、手術を全く同じです。
例として以下に検査費用の比較をお示しします。
単純MRI検査:診療総額約26,000円/負担割合1割約2,600円/負担割合3割約7,800円
造影MRI検査:診療総額約35,000円/負担割合1割約3,500円/負担割合3割約10,500円
10割全額を負担されるのか、保険適用で、1割や3割だけ自己負担するのかでこれだけの違いがあります。
ご自身が気になる部位のMRI検査を行う時に、目安の金額分かるとお役に立つかと考えます。
上記のように、見事に頭の中を "透視" するかの如く綺麗な画像が得られるのがMRI の特徴です。
脳の画像がMRIで映し出される原理ですが、人間の体は70%が水でできているといわれています。脳の中にも当然水分があり、水分がカギとなっています。
MRIで映し出す水分とは、水素原子核(プロトン)という物質です。このプロントンを磁化させることで画像ができます。
脳は、番地と呼ばれている皮質部分があり、変化していきます。脳はこの番地ごとに違った役割があり、MRI検査を細かく読影してみれば、その人の得意、不得意能力、生活環境、さらには今後の方向性まで導き出すことができると言われます。
受ける病院によって若干の違いはありますが、検査費用自体は3~5万円ほどかかります。これは、健康診断などの自費の場合です。
何らかの疾患が疑われることによる検査だと、保険適用になるのでこの3割、もしくは1割負担となります。
眼科で必要となるMRI 検査は、この頭部の検査となることが多いです。例えば、日本人失明第一である緑内障の鑑別診断としてMRI 撮影が必要となった場合は保険適用での検査となり、ご自身の保険負担割合、1割、3割といった軽い負担で検査を受けていただけます。
特に心臓疾患は、早期発見すればするほど回復も早いのですが、発見が遅くなれば遅くなるほど、命にかかわってきます。心臓のMRI検査費用は、造影剤を使わない場合だと2万6千円ぐらいかかり、それの1~3割負担になります。
造影剤を使う場合だと3万5千円となり、その金額の1~3割負担になります。しかし、心臓は働き者の臓器といわれるぐらい動いているので、何か異常を指摘されている場合、心臓のメンテナンスのためにも、早めの検査を推奨します。
例えば、子宮筋腫という病気があります。その子宮筋腫の疑いがある場合、MRI検査を行いますが、その場合保険適用の対象となるので、比較的金額負担は少なく済みます。この場合、造影剤を使う場合と使わない場合で、金額が変わります。
造影剤なしだと2万5千~3万円、造影剤ありだとプラス5,000円とお考えください。保険診療ですので、この金額の1~3割負担となります。
乳腺MRIは、乳腺内部に認められた病巣を画像に映し出し、診断する検査方法です。特に、女性の乳がん問題深刻ですね。
全額負担の場合だと約3~5万円となりますが、保険が適用されるとその3割負担約9000~1万3500円ほどになります。
腰や首に異変を感じた場合は本来整形外科なのですが、その整形外科は、レントゲン検査しか行えない施設が多いです。しかし、整形外科でMRIを進められた場合、細かな神経に異常があるかもしれないため、保険適用になり1~3割負担で済みます。
しかし、首・腰となると、撮影が1回で済むことは少なく、2回は撮影します。その分時間はかかりますが、検査自体の正確性を求めた場合は2回撮影が良いでしょう。金額は、3割負担の金額で5千円~1万円前後です。
膝の痛みなど、関節軟骨や半月板などの早期発見の1つとして、膝検査にはエックス線では映らない部位をMRIを使って検査します。MRIは、骨の情報以外に軟骨や靭帯など、軟部組織の解像に優れているのでレントゲンより格段に精密な検査ができます。
膝のMRIの費用は、3割負担で約1万円以内でおさまります。金額は病院によって異なりますが、5,000~8,000円ぐらいが多いようです。
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