専門医コラム

2016/11/24

乳癌の原因となる食べ物

乳癌の原因となる食べ物

乳製品

ヨーグルトや牛乳などの乳製品は動物性脂肪が含まれるため、乳癌の原因ではないかと議論され研究が続けられています。乳癌の発症要因については、世界で多くの研究がなされていて、膨大なエビデンス(証拠)が蓄積しているとされます。そのエビデンスに基づいて世界がん研究基金や米国がん研究協会がまとめた報告を日本乳癌学会が紹介しています。ここではあまり関係ないものとして考えられているようです。

ところが、「乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか」等、様々な乳製品との関連を説明している書籍は数多くあり、国別の乳がん発症率と乳製品摂取量との相関が認められた研究報告もあるのです・・・。私は、乳製品は可能な限り摂取量を減らすことが賢明だと考えています。

以下は2002年のデータで作成された国別の乳がん発生率(縦軸)と乳製品摂取量(g/日、横軸)のグラフです。

乳癌発生数と乳製品の摂取量の相関係数は 0.929 となり、高い「正の相関関係」があることが分かります。

国別乳がん発生率

Dr. Jason Suzuki 作成

アメリカでは牛の飼育に女性ホルモンのエストロゲンを使っていますが、残留濃度が日本の和牛に比べ赤身で600倍、脂肪で140倍だったという報告があります。

日本ではホルモン剤の使用は禁止していますが、ホルモン剤が使用された牛肉は輸入しています。日本人がアメリカに移住すると卵巣癌や乳癌が増えると言われていて、実際乳癌発生率は日本人を1とすると米国在住白人は2.5倍、ハワイに住む日本人は白人発生率に近いそうです。食事の中でも特に牛肉消費量の影響が大きいと推定されています。

2006年にハーバード・メディカルスクールは女性9万人を調べ「牛の赤肉を大量に食べると乳癌リスクを増大させる。牛の残留ホルモン剤の影響では」と指摘しています。

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